テレビ会議ワンポイント活用術

「う~ん、どれにしようかなぁ・・・・・・」

武居、どないしたんや? 沢山カタログ並べて。

あ~、森田さん。 お客様が大きな画面でテレビ会議したいって言うんで
テレビモニターではなく、プロジェクターを提案しようと思ってて、

で、プロジェクターのカタログ見ながらどの機種を提案しようか迷ってるんですよね・・・。

ほうほう、たまには仕事やる気になってるみたいやんか!
それで、何を提案するのか決まったんか?

それがですね・・・、何を選んだら良いか分からなくって。

武居、プロジェクターを提案するのもエエけど、お客様にプロジェクターを使ったテレビ会議のメリット・デメリットはちゃんと伝えてるか?

ええぇ!何ですか、そのデメリットって!新しいシャンプーすか!

・・・あのねぇ、まぁ、いつもの事か。ではプロジェクターでテレビ会議を行う時の気をつけたい「3つ」のポイントを教えたるわ。

①照明に気をつけろ
②音声出力に気をつけろ
③視線・目線に気をつけろ

この3つがポイントになるな。うん。
では①から説明するで。武居、lm(ルーメン)って単位、知ってる?

ルーメン??? ラーメン???

もう突っ込めへんで!

プロジェクター選びで1番大切なのは「明るさ」なんやけど、プロジェクターの明るさ(光束)は「ルーメン(lm)」という値で表すんや。
数値が大きければ大きいほど、室内を暗くしなくとも視認しやすい、鮮明な映像が投写できる。

一般的には、3000lmよりも上の単位ならば部屋の照明を消さなくても鮮明な映像が得られ、3000lmを下回っていれば部屋の照明を消す必要があると考えたらエエと思う。
まぁ、会議室の大きさにも影響するけどな。

で、これは分かってると思うけど、ルーメン数が高くなればプロジェクターの価格も高くなるんで、予算に応じた品質の提案が必要になるわな。
あと、ルーメン数が高くなると大きな光量を得るためにそれだけ高性能なランプを搭載しなくてはならず、そうなると消費電力も高くなるし、本体のサイズも大きくなり持ち運びに不便になる、常時設備するんやったら良いかも知れんけどな。

なるほどなぁ・・・じゃぁルーメン数を基準に提案します!

まぁ、それもエエねんけど、もう一つ。
各メーカーから出てる明るさの測定条件は2種類が存在するんや。

具体的には「A:白の明るさ(全白)」と「B:色の明るさ(カラー)」で、Aは単に真っ白な光を投写しただけの測定値、Bは光の三原色(赤、緑、青)をそれぞれ決まったパターンで投写した測定値を合計して得られた値になるんや。

なので、細かいこと言ったらメーカーのカタログに記載されている測定値の条件なんかも比較するとより具体的に評価できるちゅうコトやな。

ちなみに、プロジェクターの明るさが暗いと、テレビ会議ってどんな風になっちゃうんですか。

プロジェクターの発光が暗いと、部屋を暗くしてプロジェクターを見やすくしなければいけない。部屋を暗くしてプロジェクターは明るく見えるようになっても、部屋が暗くなるからテレビ会議に参加している人達のカメラ映像も暗くなってしまうマイナスポイントが生じてしまう。

まぁ、部屋を暗くするから仕方ないんやけどなぁ・・・。
なのでなるべくルーメン数の高いプロジェクターを選択する方がエエってわけ。

へぇ、なるほど!
で、映像出力する為のプロジェクターなのに、何で音声出力に注意しなければいけないのですか?

あぁ、②の説明ね。
最近のプロジェクターにはテレビ会議と同じ「HDMI」ってケーブルを利用できるんやけど、このHDMIケーブルってケーブル1本で音声と映像の2つのソースをケーブル内に流すことができるんや。

なので、テレビ会議とプロジェクターをHDMIで接続すると、音声も一緒にプロジェクターのちっちゃいスピーカーから出力されてしまうんや。

それだったら、せっかく画面を大きくしても音声がちっちゃくなってしまうってコトじゃないですか!

あのね、だから気をつけろって言ってるねん!
テレビモニターだったらスピーカー付いてるから問題ないけど、プロジェクターを利用するんだったら、別にアンプとスピーカーを用意する必要があるんや。

え~!ちょっと、それだったら構成金額が高くなっちゃうんじゃない?

ん~~、会議室の大きさにもよるけど、こんなアンプ内蔵しているスピーカーとかあるから、これで対応できるんだったら、そんなに構成費用が膨らむコトはないでぇ~~。

アンプ内蔵スピーカー

ほとんどのテレビ会議メーカーの端末はライン出力っていうモードが利用できるので、音声はコレで拡張OKやな!

すごいっすね!今日も勉強になります!

で、最後に③番の話し。
テレビモニターにテレビ会議を設置するイメージって、こんな感じやろ。

テレビモニターにテレビ会議を設置

これだったら、モニターの上にカメラがあるから、自然に相手側との「目線・視線」が合うんやけど、プロジェクターの場合は、

プロジェクターでテレビ会議

どーしてもスクリーンの上とかにテレビ会議が設置できないので、目線・視線が合いにくいんやな。

あ~、そうか、目線・視線が合わないと「どこ向いて話ししてるの?」ってなっちゃいますね。何か対応策ってないですか?

対応策になるか分からんけど、一般的なカメラ用の三脚にテレビ会議のカメラをくっつけて、なるべく視線が合う位置に置く。

三脚にテレビ会議のカメラを設置

もしくはお客様との相談になるけど、カメラ映像はテレビモニターに出力して、資料共有をプロジェクターに出す「デュアルモニター」設定にすると、目線・視線も合うし、資料も大きく見える!
しかも臨場感もUPする構成になるな。どうや!この方法!

デュアルモニター設定

ふ~~ん、分かりました。森田さんからアドバイスもらった観点でもう1回プロジェクターの選定してみますね!

よっしゃ!がんばりや!
参考までに先日行った会場を借りてのテレビ会議セミナーの様子、下の動画にまとめてあるから、お客様にも見せてあげたらエエんちゃう?
会場は暗いけど、プロジェクターで表示したテレビ会議の様子が見れるで!

あ~! 公演中、森田さんが爆睡してた、あのセミナーっすね!

寝てへんわ!! ただ、まぶたが重力に逆らえんかっただけやって!

登場人物紹介

テレビ会議でプロジェクターを使うとき気をつける『3つ』のポイント

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