市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング様(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)が、国内のビデオコミュニケーション市場の将来展望に関する調査を実施しており、年1回結果をまとめた調査研究レポート「2015 ビデオ会議/Web会議/音声会議/UC関連製品の最新市場動向 ~ビデオコミュニケーション(VC)とユニファイドコミュニケーション(UC)の行方~」が現在発行されております。2015年、テレビ会議・Web会議市場はどうだったか?今後の市場はどのような方向性になるのか?等、シード・プランニングの研究レポートを元に解説させて頂きます!
まずご覧頂きたいのが台数規模別・金額規模別で見た「テレビ会議国内市場動向」のグラフになります。続いてテレビ会議メーカーシェア・Web会議メーカーシェア・MCUメーカーシェアのグラフになります。2015年度、一番売れ筋のメーカーさんは!?
2015年テレビ会議市場を見ますと、テレビ会議の導入台数は【3.4万台】、金額規模だと【134億円】という結果が出ております。前年2014年からの伸び率としましては、台数【114.3%】、金額は【115.7%】の伸び率となっております。既にビジネスシーンでは定着した感もあるビデオコミュニケーションですが、まだまだ右肩あがりにある傾向が出ており、2016年の予測では台数【111.7%】、金額は【112.1%】の伸び率を見込んでいます。
グラフをご覧のとおり、No.1は「Cisco:シスコ」さんに軍配が上がりました。続いてNo.2は「Polycom:ポリコム」、No.3は「SONY:ソニー」という結果となりました。業界の大きな動きとしては【クラウドサービス】による「多地点接続&マルチデバイス接続」と【Microsoft Skype for Business】との連携がキーワードに上がり、各メーカーより様々なソリューションや製品が提案された中、全てのキーワードを網羅したシスコが優位に立ったと推測されます。
Web会議システムの売れ筋No.1は「V-CUBE:ブイキューブ」さんでした。Web会議システムの場合、サーバを自社内導入・設置して利用する「SIタイプ」と毎月・毎年といった形態でサービスをレンタル利用する「ASPタイプ」に分かれますが、上のグラフは両方プラスして見た結果となります。No.2はシスコさんのWeb会議システム「WebEX」、No.3はジャパンメディアシステムさんの「LiveOn」でした。テレビ会議専用機でもWeb会議でもシスコさんに勢いがあるようですね。
MUC(Multipoint Control Unit)テレビ会議多地点接続サーバの売れ筋No.1はテレビ会議の老舗「Polycom:ポリコム」さんでした。続いてNo.2は「Cisco:シスコ」、No.3は「Avaya:アバイア」という結果になりました。もうお分かりの通り、シスコの勢いが止まりませんね。2016年の報告が今から楽しみです。
いかがでしたか?今までのテレビ会議動向から見ると、ISDNを使った通信からIP化へ、SD画質からフルハイビジョンへ、テレビ会議専用機同士でしか通信できなかった会議がパソコンやタブレットを混在させた会議が可能に、といったユーザーにとって嬉しい技術的進歩が止まらないテレビ会議・Web会議業界。今後のキーワードとしては「クラウド」を中心としたコミュニケーションプラットフォームを構築し、携帯電話を利用するシンプルな感覚で利用できるテレビ会議・Web会議の市場動向を見ることができる・・・、のだと思われます。
資料引用:株式会社シード・プランニング
「2015 ビデオ会議/Web会議/音声会議/UC関連製品の最新市場動向 ~ビデオコミュニケーション(VC)とユニファイドコミュニケーション(UC)の行方~」