テレビ会議システムがビジネス用途で利用されはじめて約30年、この業界もかなりのスピードでテクノロジーの進歩・進化が繰り広げられておりますが、現在の高性能なテレビ会議システムにたどり着くまで、様々なメーカーや製品が世の中に出回り、利用されてきました。そこで今までに販売されてきたテレビ会議システムをクローズアップし、みなさまへ情報をご提供しようというコーナー「懐かしのテレビ会議図鑑」。第3回目は2010年にCisco社に買収されたTANDBERG(タンバーグ)社の中~大会議室対応モデル「TANDBERG 6000MXP」をご紹介。隠しコマンドでゲームもできちゃうテレビ会議システムでした!?
2005年、TANDBERG社(現Cisco)から発売された「6000MXP」。同じMXPシリーズとしてはオールインワン卓上タイプの「150MXP」から、カメラ本体一体型の「550MXP・770MXP・880MXP・990MXP」というラインナップがあり、カメラ、本体が分離されているコーデックタイプが「6000MXP」になります。
このように本体・マイク・カメラ・ケーブル類は、ジェラルミンケースに収納されており、社内会議利用とは別にイベント利用される際は、このまま現場に持込みイベント対応した実績が何件もありました。
主なパーツとしては、6000MXP本体、PTZ(パン・チルト・ズーム)カメラ、バウンダリーマイク、リモコン、ケーブル類となります。では、スペックのご紹介です。
【最大通信帯域】 IP:3Mbps
【対応プロトコル】 H.323、H.320
【映像符号化方式】 H.261、H.263、H.263+、H.263++、H.264
【音声符号化方式】 G.711、G.722、G.722.1、G.728、64ビット/128ビット MPEG-4-AAC-LD
【映像インターフェース:入力】
MiniDin、S-Video×1(HDメインカメラ用)
MiniDin、S-Video×1(外部出力/書画カメラ)
RCA(フォノ、ラインレベル)×2
RGB(PC)×1
【映像インターフェース:出力】
MiniDin、S-Video×1(メインモニタ用)
MiniDin、S-Video×1(セカンドモニタ用)
RCA(フォノ、コンポジット(モニタ/VCR)×2
RGB×1
【音声インターフェース:入力】
マイク(24Vファントムパワー、XLRコネクタ)×3、RCA(フォノ、ラインレベル)×3(外部入力/VCR/外部入力)
【音声インターフェース:出力】
RCA(フォノ、コンポジット)×1(メイン音声/外部出力/VCR)
H.239(資料共有機能):対応
内蔵MCU機能:4拠点 *オプション
ISDN接続:最大2Mbps *オプション
この様なスペックとなり、入出力関係のインターフェイスが充実していたので、会議室のAV拡張で導入する際のコーデック(テレビ会議端末)としては、かなりハイスペックなコーデックでした。
昔の話ですが、メーカーの人から教えていただいて「言っちゃダメですよ!」っと釘を刺されていましたが、もう時効だと思いますのでご紹介します! そう、このTANDBERG 6000MXPを含む「MXPシリーズ」では、リモコンで「あること」をするとゲームが楽しめちゃいました。テレビ会議システムで「ゲーム」? 意味が分からないですよね。ではどんなゲームが出来たのか? 動画で編集しましたのでご確認くださいませ!
※動画再生時間は2分51秒です。
如何でしたでしょうか?
もうすでにTANDBERG 6000MXPは生産・販売・メーカーサポートも終了されている機種ですが、後継機として様々な機種がラインナップされています。下のバナーをクリックして最新モデルをチェックしてみてくださいね!