プロがお勧めする「プロジェクターを使ったテレビ会議・Web会議の適正な画面サイズ」をご紹介します!

テレビ会議ワンポイント活用術

通常の会議にも利用するんだけど、テレビ会議やWeb会議の映像をプロジェクターに映して大画面で会議がしたい! でも、スクリーンの大きさってどんなサイズのモノを選べばいいの? うちの会議室に一番最適なスクリーンサイズを教えてもらえますか? というお客様からの質問が・・・。

ほうほう、なかなか良い質問をしてくるお客さんやな、武居。

いやぁ~そうかも知れないんですけど、会議室の大きさなんかそれぞれ違うし、会議室に何人入るか分からないし、どーやってプロジェクターのスクリーンの大きさを決めたら良いのか・・・、森田さん、なんかアドバイスくださいよぉ~!

そうやな、お客さんとしては「できるだけ大きなスクリーンを取り付けたい!」というご要望が多いと思うけど、会議室にプロジェクターとスクリーンを設置するのに一番重要なポイントは「会議室の天井の高さ」を考慮して製品を選定する!という事が重要なんや。

会議室の天井の高さ・・・!ですか? 会議室の広さじゃなくて?

そやな、会議室の天井の高さを考慮してスクリーンサイズを決めるのが一般的なんや。会議室の広さを考慮して選定るすることはほとんどないかな。ただし、天井が非常に高い会議室の場合は別の考え方をするんやけど。そや、一般的な会議室にプロジェクターのスクリーンを選定する方法を教えとくから、お客さんに説明する時のネタにしてみたらどや?

おー!それは助かります! よろしくおねがいしまーす!

じゃぁ、まずスクリーンのイメージサイズから教えとこか。ちょっと下の絵を見てちょ。

スクリーンのイメージサイズ

スクリーンには黒縁の枠と映像を投射する白い部分があるんやけど、この投射する白い部分をイメージサイズと言うんや。最近は映像がワイド化しているから、アスペクト比(画面の幅と高さの数値比率)は「16:10」のスクリーンを選定する場合が多いんや。16:10の主なスクリーンイメージサイズは以下の通り。

80型=W1723×H1077
100型=W2369×H1481
120型=W2584×H1615
150型=W3231×H2019
200型=W4307×H2692

(単位はmm)

なるほど! いろいろサイズがあるんですね。

ではスクリーンの選択方法やけど、まずプロジェクターを会議室で利用する場合は、参加者は椅子に座ってるわな。この場合、床下からスクリーンイメージサイズ下端のクリアランス(空間・すきま)は最低でも「1,000mm」は確保する必要があるんや。これより下にスクリーンを設置してプロジェクターの映像を投射しても、座ってる人の頭が邪魔になって後方の人はプロジェクターの映像が見えないわけや。

スクリーンイメージサイズ下端のクリアランス

例えば天井高が2,600mmの会議室の場合、床からのクリアランスを1,000mmとするとスクリーンに使える高さは1,600mmやな。16:10のワイドスクリーンを選定する場合は、120型(H1,615mm)が最大になるという事や。厳密には1,600mmからスクリーンのケース部分や上部黒縁部分を除いたサイズで検討する必要があるんやけどな。そのためスクリーンの設置方法が、天井埋め込みのボックスがあるのか、天井部分に直接取り付けてあるケース付きのスクリーンなのかは考慮する必要があるんや。

スクリーンの選択:天井高が2,600mmの場合

おー!なるほど! こうやって計算して、スクリーンサイズを選択するんですね!

ちなみに天井高が非常に高い場合はちょっと注意が必要。

スクリーンの選択:天井高が高い場合

例えば、天井の高さが4,500mm、部屋の広さが(スクリーンから最後列の席まで)10mの会議室があるとする。天井高が高いのでしっかりとクリアランスを取って1,000~1,200mm程度のクリアランスを想定する。

天井高4,500mm - クリアランス1,200mm = 3,300mm

イメージサイズH3,300に一番近いスクリーンは250型(W5,384×H3,365)という割り出し方になるんや。そう考えると実際のクリアランスは「1,055mm」になって、ここの寸法も想定内で収まるわな。そやけど、この250型のサイズに最適なプロジェクターは最低でも20,000lm(ルーメン:光の量を計測する単位)程度必要で、結構高額なプロジェクターになってしまうという問題点も出てしまうワケや。まぁこれはホンマ、例えばやねんけどひとつの目安として、、、

スクリーンから最後列までの距離 ÷ 3 = イメージサイズの横幅

という計算式で考えると、

①スクリーンから最後列までの距離10,000mm ÷ 3 = 3,300mm
②横幅3,300mmのスクリーンは150型(W3,231×H2,019mm)
 ※もちろん予算が許せばこれ以上のサイズでもOK
 ※ちなみに150型の場合プロジェクターは8,000~9,000lmの明るさが最適

と、言う風にな考え方もあるんやけど、注意が必要なのは「天井高4,500mm」に対して「1,200mmのクリアランスを確保」し「150型スクリーンを取り付ける」場合、天井に取り付けとすると1,300mmの差が発生という事。
通常販売されているスクリーンの上部黒縁部分は最大でも400mm程度であるため、この上部黒縁部分を1,300mm程度に伸ばした特注品を検討する必要があるんやな。または天井からなんらかの金具等を用いてスクリーン取付位置を下げる必要もあるというワケや。ま、ムズカシイこと言ったかもやけど、一つの目安として考えるとエエかもな。

ん~、なるほどね! プロジェクターのスクリーンサイズは「天井高にあり!」なんですね。会議室がめっちゃ広い場合には、工事しなきゃいけない可能性もあるので、設備業者とかと相談する必要もありそうですね。まぁ、今回勉強した知識を持ってすれば、全てこの武居にお任せ! って事ですけど! はっはっはぁ!

まぁプロジェクターのスクリーンって、なんか知らんけど結構汚れるから使った次の日にちゃんと掃除する事やな! 「スクリーンを明日クリーンに!」ちゅうてな!

森田さんって、このくだらないダジャレさえなければ、かなり尊敬できる人なんだけどなぁ・・・。

いかかでしたか?
真剣にプロジェクターのスクリーン選びをすると、意外にチェックするポイントがたくさんあります。テレビ会議・Web会議の製品だけではなく、会議室の設備についてもVTVジャパンへご相談いただければ、最適で快適なご提案をさせて頂きます!
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