会社の会議室からオンライン会議に参加する際、無くてはならないのがUSBマイクスピーカー。様々なメーカーからいろんな機種が販売されていますが、機能や性能の違い、対応人数の違い、価格の違いなど、何を基準に選べばよいのか悩んでしまいます。実機を借りて検証しようにも、どこから借りれば良いか、何を基準に検証すれば良いか、なども悩みのタネです。今回の「テレビ会議なるほど情報」では、小会議室やハドルルームに最適な人気USBマイクスピーカー【ヤマハ】YVC-330と【Poly】Sync40を比較し、USBマイクスピーカーの購入を検討される時の参考資料としてご覧いただければと思います。動画で音声の聴き比べもご覧いただけますよ!
まず、ヤマハ/YVC-330とPoly/Sync40のスペックから比較してみましょう。
YAMAHA YVC-330 | Poly Sync40 | |
---|---|---|
寸法 | 235(W) × 46(H) × 226(D) mm | 273(W) × 38(H) × 102(D) (mm) |
重量 | 800g | 610g |
マイク | 単一指向性×3 | 3 マイク ステアラブル アレイ |
収音範囲 | 推奨1.5m 以内 | 推奨2.5m 以内 |
ケーブルの長さ | 3m | 1.05m |
Bluetooth | 〇 | 〇 |
概算価格 | ¥47,000- ~ ¥55,000-前後 | ¥22,000- ~ ¥48,000- 前後 |
仕様的には同じぐらいなスペックとなりますが、1点気になるのがYVC-330のケーブル長が3mに対し、Sync40は約1mと短いところです。YVC-330・Sync40は小会議室やハドルスペースでご利用するのに最適なマイクスピーカーですが、Sync40はケーブル長が約1mなのでオンライン会議で使用するパソコンの近くで使っていただく構成となり、パソコンから少し離れたところにSync40を置くのは少し難しいですね。Bluetooth対応となっていて無線でもご利用いただけますが、会議室の環境により、うまくBluetoothが拾えない場合があり、音声劣化や遅延の原因にもなりますのでお勧めできません。価格感としてはSync40の方が安価に導入いただけると思います。YVC-330とSync40を並べて撮影してみました。
サイズが分かりやすいよう、マウスも一緒に並べてみました。存在感のあるYVC-330に対し、Sync40はとてもスタイリッシュですね。ボリュームやマイクミュートはYVC-330はボタン、Sync40はタッチセンサーになっています。マイクケーブルはYVC-330は取り外しでき、Sync40は本体と一体になっていて取り外しできません。では音声比較を動画で確認してみましょう。
検証環境は4人がけの小会議室の同じ場所に、それぞれマイクスピーカーを置いて「マイク正面」「マイク横」「マイクを背にした状態」の3パターンで音声チェックを行っています。ちなみにこんな感じです。
【ヤマハ】YVC-330の検証環境
【Poly】Sync40の検証環境
動画録画はZOOMで会議を開催し、ZOOMの録画機能で録画したものになりますので、実際のZOOM会議上で聞こえる音声になります。それではYVC-330とSync40の音声を聴き比べてみてください。
いかがでしたか? 聴く人によって賛否両論はありますが、Sync40は雑音をカットする「ノイズキャンセラー」機能、音声の大小を安定させる「オートゲインコントロール」機能がよく効いていて・・・、効いているがゆえに話す語尾がプツっプツっと切れたような感覚で聞こえます。またSync40を背にした状態ですと、少々集音力が下がってしまうように聞こえます。
YVC-330は全体的に重厚感のある音作りになっており、どの位置に座っても集音力の劣化はあまり感じられないような気がしました。比較的大きく音声出力されるので、相手側のスピーカーボリュームを調整しないと、爆音で聞こえてしまう事も考えられますね。
検証してみて分かりましたが、実はSync40は価格感や仕様から見ても、パーソナル利用に向いているヤマハマイクスピーカー「YVC-200」と同等製品なのかも知れません。この様に、USBマイクスピーカーの選定を導入前にしっかり確認しておかないと「こんなはずじゃなかった」という事にもなりかねません。
※ヤマハYVC-200の情報はこちら
VTVジャパンでは、ヤマハ、Poly、SHUREなど様々なメーカーのUSBマイクスピーカーを実機で体感いただけます。またUSBマイクスピーカーのトライアルお貸し出しサービスも行っておりますので、ぜひご利用くださいませ。