各メーカーともに、ミドル~ハイエンドモデルのテレビ会議端末には「内蔵多地点接続機能」を搭載させる事ができます。高価な多地点接続サーバー(MCU)を配置する事無く、3拠点(台)以上のテレビ会議通信が可能となります。
今月号ではAvaya SCOPAI XT5000を使って内蔵多地点接続を徹底検証いたします。
上図のように「親」拠点に【内蔵多地点接続オプション】を搭載したテレビ会議端末を配備します。通常「親」は本社や本部といった社内でも主要拠点に該当される事が多いです。「子」拠点には内蔵多地点接続オプションは必要ありません。
上図では「親」拠点を軸に「子」拠点が5台、合計6拠点(台)が同時接続されています。
接続方法は「親」が「子」に対して順番に接続するパターンと「子」が「親」に向かって各拠点から接続する方法があります。メーカーによっては「親」端末の「アドレス帳」に同時接続したい拠点を登録して「一斉呼出」する方法もあります。
XT5000のアドレス帳に「一斉呼出」用の登録をします。「子」拠点のIPアドレスを登録して【MCU9】という名前でアドレス帳を作成しました。
それでは接続を開始します。接続方法は簡単。リモコンを使ってアドレス帳から先ほど登録した【MCU9】を選びます。
リモコンのOKボタンを押すと登録された「子」拠点に向かって一斉接続を開始します。
あっと言う間に自分「親」拠点を含めた9拠点接続の通信を開始しました。
写真では9画面分割になっていますが、お好みで分割画面レイアウトを変更する事も可能です。
ちなみに「親」拠点はAvayaのXT5000ですが「子」拠点は色んなメーカーのテレビ会議システムが接続されています。
切断方法も2種類あります。
「親」拠点の方から接続されている「子」拠点を全て切断する、もしくは切断したい「子」拠点を選んで切断する方法です。
「子」拠点側の端末で切断操作をすると、その「子」拠点のみが切断されます。
簡単ですが、多地点接続される様子を動画にまとめていますので、コチラでもチェックしてみてくださいね。