
コロナ禍以前まで、各企業が会議室に常設設備として利用していた「テレビ会議システム(H.323/SIP)」ですが、今ではTeamsやZoomなどのオンライン会議を利用するケースが多くなり、日の目を見なくなってきていますが、まだまだ多くの企業がテレビ会議システムをご利用されております。
そんな中・・・!
なんだか最近、テレビ会議システムの買い替えや運用方法の見直しを検討している、ってお客様からのお問合せが急増しているんだけど、何でこんな事になってるんだろう? もうテレビ会議システム、飽きちゃったのかなぁ?
ちゃんと使えてるんだったら、飽きちゃう事ないでしょ! でもビジネスコミュニケーションのトレンドは、オンライン会議サービスに移行されて行ってるし、VPN利用のテレビ会議システム運用では、今のビジネススタイルにマッチしていないからじゃない?
いやいや、ちゃんとテレビ会議システムの需要はあるんやで! オンライン会議利用はインターネット上で行われる中、セキュリティーは万全ですとは言われているものの、企業のIT管理部門で独自のセキュリティー強化は設定しにくい。その点、テレビ会議システムだったら自社でセキュリティーポリシーが組めるし、閉域網の中で通信するから、オンライン会議でコミュニケーションするより安全性は高いと言えるわな。
なるほど、官公庁とか文教系、金融系や電力などの生活インフラ関連企業などで今も多くテレビ会議システムが利用されているのは、そんな事が理由なんですね。
まだまだテレビ会議システムをご利用される企業は多いのに、なんで買い替えや運用の見直しを検討している企業が急増しているんだろう?
せやな、全企業が同じ理由や無いと思うんやけど、大きく「2つの理由」が考えられると思うんや。
森田さん、大きく「2つの理由」?ってどんな理由なんですか?
今からいう事は、テレビ会議システムをご利用中の全企業に当てはまる訳では無いんやけど、テレビ会議システムの2大メーカー「Poly(ポリ:旧Polycom)」と「Cisco(シスコ)」のメーカーサポート終了に原因があると思うねんな。
ん~~~?? どう言う事なんですか? 詳しく教えてもらえませんか?
せやな、そしたらまずPolyから。下の表を見てみて欲しい。
●Polyテレビ会議システム・MCUメーカーサポート終了製品一覧
ものすごく人気のあった「RMX4000シリーズ」「RMX2000シリーズ」のMCU(多地点接続サーバー)を筆頭に、これまた人気が高かったテレビ会議システム専用機「RealPresence Group 310」「RealPresence Group 700」「RealPresence Group 500」が続々とメーカーサポート終了になるんや。まだまだ現役で利用できている機種達やけど、メーカーサポート終了になってしまうと修理もできないようになるから、これら機種をご利用中の企業はちょっと焦るよな。なので、Polyのテレビ会議システムご利用企業からのお問合せが急増しているって言うのが「2つの理由」のひとつ目。
オンライン会議だったら、たくさんの拠点や人が複数接続してコミュニケーションできるのが当たり前だけど、テレビ会議システムの中核に当たるMCUが壊れて修理できないって事になっちゃったら、1拠点:1拠点の接続しかできなくなっちゃうから大変な事になるよね。
せやねんな。だから買い替えの検討や運用の見直しを早めに実施しておく必要があるわけや。で、ふたつ目の理由としてはメーカーの「Cisco」からアナウンスされているんやけど、Ciscoのテレビ会議システム「SXシリーズ(SX10、SX20、SX80など)」「MXシリーズ」「DX70」と言った機種が今年2025年6月1日以降、Ciscoが提供しているオンライン会議サービス「Webex」にレジストできなくなる、要はテレビ会議システムとして利用できなくなるって事になるんや。Ciscoからのオフィシャルな情報は下のリンクを確認してみて。
●各種のEoS情報
●【Ciscoコミュニティ記事】Control Hub – ビデオ会議端末のサポート終了に関するメッセージ
●【Webexヘルプセンター記事】
簡単に概要を言うと、
これらテレビ会議システムのメーカーサポート終了後はWebex Control Hubに登録されていたCiscoテレビ会議システムが、2025年6月1日以降はクラウドサービス(Webex Meetingsなど)に接続できなくなってしまう。対象となる主な機種は、SXシリーズ、MXシリーズ、DX70。 なぜこのような背景になったかと言うと、セキュリティと信頼性を維持するためと、ソフトウェアアップグレードされていないデバイスが現行のシステム(Webex)に影響を与える可能性があるためらしい。今後、Webexアプリ(PCやスマホなど)には影響はない、との事やけどメーカーサポート終了テレビ会議システムの通知がControl Hub上で表示されるようになる、との事。
なるほど、Ciscoのテレビ会議システムをWebexでご利用されている企業もかなり多いと思うけど、これは見直しが必要になる訳ですね。
そう言えば先日、テレビ会議システムとオンライン会議サービスを併用利用されているお客様からシステムのリプレイス相談があったのですが、もうテレビ会議システムやらオンライン会議サービスやら、色々な条件の縛りから解放されたいって言っていて、ユーザーが自由にコミュニケーションサービスを選択しオンライン会議が実施できる仕組みを構築したいって話されていましたよね。
そうだったよね。確かに「ひとつのオンライン会議サービス」に限定せず、複数サービス利用される企業も多いよね。でもオンライン会議で利用する専用機「Rooms」を利用したいと思うと、Teamsだったら「Teams Rooms」、Zoomだと「Zoom Rooms」を基本的には使う事になってしまって、結局オンライン会議サービスの縛り問題が発生しちゃうんですよね。
そんなシーンだったら、最近話題の「ビデオバー」を使ってみるのもエエかな。会議室に常設設置して、自身のPCとビデオバーをUSBケーブル1本で接続するだけで、Roomsのように専用機チックにご利用いただけるんや。PCで利用できるオンライン会議であればTeamsでもZoomでもGoogle Meetでも何でもOKやから、オンライン会議サービスに縛られる事なく、ユーザーが自由にオンライン会議サービスを選択してビジネスコミュニケーションできるわけやな。
なるほど、ビデオバーですか! 最近お問合せの多いデバイスですよね。コロナ禍以降から各メーカーがリリースを開始し始めましたが、最近のビデオバーってかなり高性能になってきていますよね。
せやねんな。 機種によって色んな機能が搭載されていて、AIによるカメラコントロール機能とかもあるしな。せや、2025年最新のビデオバーを紹介したチラシがあるから、武井にも渡しておくわ。お客様からビデオバーのご相談があったら、下のテキストリンクからビデオバーのチラシをダウンロードしてお渡ししたって。
2025年【Spring】|特集|オンライン会議用 ビデオバーカタログチラシ
それと、もしお客様が興味があるんやったら、VTVジャパンで「ビデオバー」に特化したオンラインセミナーを開催するので、ぜひ参加して情報をGETしてもらいたいと思う。ビデオバーのオンラインセミナーは【2025年4月23日(水)・24日(木)】の2日間開催されるので、ぜひともチェックしてほしいなぁ~。ちなみにお申し込みは下のバナーから登録できるで~。
あとテレビ会議システム利用企業でMCUをリプレイス検討される場合、仮想サーバーに構築できるソフトウェアタイプのMCUもVTVジャパンではご提供できるし、予約管理ソフトも自社開発しているので、安心してご相談いただけるよね!
そうだね、いずれにせよ我が社VTVジャパンにご相談いただければ、様々な角度からお客様の課題や問題にご提案する事ができるので、僕も張り切って営業しなくっちゃ~!
しかし森田さん、すごく良い情報ありがとうございます! ・・・クっ、クっ、ヘクション! あ~やばい、花粉症が治まらない。鼻がモゾモゾする~。
花、開花して 鼻、痒ぃ~か?
いやいや森田さん、ダジャレっぽく言ってるけど、マジ鼻、痒いですし・・・。
Polyテレビ会議システム・MCUのメーカーサポート終了で起こりうる問題
- トラブル時の対応をしてもらえない
- 修理ができないため、故障したら多地点接続やテレビ会議自体ができなくなる
Ciscoテレビ会議システムのメーカーサポート終了で起こりうる問題
- 該当機器はWebexにレジストできなくなり、テレビ会議ができなくなる
問題を解決するPoly・Ciscoテレビ会議システムのリプレイス方法
- BYODでビデオバーを利用する
- 仮想サーバーに構築できるソフトウェアタイプのMCUを検討する

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