テレビ会議でマイクが故障してしまうと、相手とコミュニケーションが取れなくなってしまいますよね?いくら綺麗な映像が見えていても「話し」が出来なければミーティングや会議の進行が滞ってしまいます。でも突然やってくるトラブル!「マイクが故障した~~~!」となると、マイクの修理や買い替えが必要です。しかし、ご利用されているテレビ会議システムの保守が切れていたり、メーカー保証も受けられない古いシステムをご利用の場合、修理や買い替えもできないので本体ごと買い替え?? と話が大きくなってしまいます。そこでご提案! 古いテレビ会議システムをご利用でメーカー純正のマイクが故障してしまった時のバックアップ方法をご紹介したいと思います!
今回のご提案は「株式会社オーディオテクニカ」さんの5本のマイクが利用できるコンパクトミキサー「AT-MX51」と、マイクは同じくオーディオテクニカさんのバウンダリーマイク「AT961Ra」を利用します。テレビ会議システムとミキサーをつなぐケーブルはオーディオ用ケーブルの片側がXLR(キャノンのメス)、もう片側がRCAピンになっているケーブルを利用します。なんだか、こんなAV機器の結線って苦手です・・・、という方も大勢いらっしゃると思いますので、写真を見ながら結線と設置方法を解説させて頂きます!
それでは、早速ポリコムの人気機種だった・・・VSX6000を使って解説して行きたいと思います。 人気機種だった・・・←って言うことなのですが、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、VSX6000は既に販売終了されている製品で、今年2016年7月31日をもってメーカーサポートも終了してしまった端末になります。ですが、まだまだ現役でご利用されているユーザー様も多いと思います。そこで、今回のテーマ「古いテレビ会議のマイクが壊れてしまった時のバックアップ方法」の壊れたテレビ会議システムをVSX6000と仮定して解説して行きます。まずミキサー側の結線です。
①写真右側:バウンダリーマイクをミキサーのインプットへ接続します。今回はマイクを1個接続しますが、このミキサー「AT-MX51」では最大5個までマイクを繋げる事ができます。会議室の大きさや参加人数にあわせて、マイクの個数を増やしたり減らしたりすることができます。
②写真左側:オーディオ用ケーブルをミキサーのアウトプットに接続します。間違える事は無いと思いますが、ミキサー側の端子はインプットもアウトプットも「キャノン」端子を採用しています。
次にミキサーとテレビ会議を結線します。 ミキサーのアウトプット端子に接続したオーディオ用ケーブルをVSX6000の背面にある「外部音声入力」に繋ぎます。通常ビデオデッキなどを繋ぐ場所になりますが、今回は音声(ミキサー)だけを入力(インプット)します。テレビ会議とミキサー&マイクの結線はこれで終了。結構簡単だったでしょ??
実際、会議室に設置した写真がこちらになります。 ココで絶対忘れてはいけないワンポイントがあります!!!
ポリコム/VSX6000の場合、外部から音声入力をする際にはVSX6000側で音声入力の設定変更を行う必要があります。この情報、知らない方が多いのでチェックしておいて下さいね。 まずは動画で設定変更方法をご覧頂きたいと思います。
設定方法です。
リモコンを使って「システム」>「管理者設定」(パスワードが必要な際は入力してください)>「音声」>「音声設定」>「次」の順番に選択します。次にオプションを設定します。
バランスインを次のように設定します。
・「ライン入力」を「オーディオミキサー」に設定します。
・「エコーキャンセラー」を有効にします。(チェックボックスにチェックを入れる)
・必要に応じて、音声の「レベル」を調整します。
設定はこれで完了です。 あとの細かな音声入力の設定はミキサー側のインプット/アウトプットのつまみを回して調整します。
いかがでしたか? 意外に簡単な方法でマイクトラブルのバックアップに使えると思います!
今回ご紹介しました機材は「株式会社オーディオテクニカ」さんの製品になりますが、他メーカーの製品でも対応できます。ご紹介した製品の詳細は、下記リンクよりご確認して頂けます。AV機器の知識がなくても、簡単にマイクトラブルのバックアップは出来てしまいますが、意外に難しいのが「音声の調整」です。この調整は会議室の環境などに依存されますので、マイクのトラブルで困っている!という皆さま、ぜひVTVジャパンへお問い合わせ願います!