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テレビ会議システムがビジネス用途で利用されはじめて約30年、この業界もかなりのスピードでテクノロジーの進歩・進化が繰り広げられておりますが、現在の高性能なテレビ会議システムにたどり着くまで、様々なメーカーや製品が世の中に出回り、利用されてきました。そこで今までに販売されてきたテレビ会議システムをクローズアップし、みなさまへ情報をご提供しようというコーナーを新設! 題しまして「懐かしのテレビ会議図鑑」。第1回目はPolycom(ポリコム)社の銘機「View Station SP」のご紹介です。
まず「View Station」という名前を聞いただけで「おぉ~!」と懐かしがられる方もいらっしゃると思いますが、ポリコムのテレビ会議端末では爆発的人気のあったView Station。懐かしい・・・、と書かせて頂いておりますが、まだまだ現役でご利用されている企業様も多くいらっしゃると思います。では本体デザインやスペックを見てみましょう。
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2006年に販売終了され、2010年にメーカーサポートも終了してしまった銘機でしたが、当時としては画期的な「カメラ・本体」が一体になったタイプで、ブラウン管テレビの上に置いて利用していました。ISDNでの通信速度が最大128Kbps(1BRI)・IPでの通信は最大768Kbpsまで通信可能。ISDN:128Kbps通信では15fpsの高画質を実現しました!・・・という今では考えられないようなキャッチコピーだった事を思いだしちゃいました。 次は裏面のインターフェイスです。
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おお!アナログですね!本体電源も右側にある「パチン!」ってON/OFFするスイッチです。コンポジット(映像:黄/音声:赤・白)の入出力も今となっては懐かしいですね~。またView Station SPは当時としてはインターフェイスが複雑ではなく、AVの知識が少しあれば簡単に設置できてしまうというのも魅力のひとつだった様に記憶しています。
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ここでポリコムのテレビ会議システムで採用しているPODマイクを新旧比較してみます。左から「View Station SP」→「VSXシリーズ」→「HDXシリーズ」→「RealPresence Groupシリーズ」となります。どのシリーズも3Wayマイク仕様になっており、1個のPODマイクに3個のマイクロフォンが装備されています。当時からポリコム社製のテレビ会議システムは「音が良い」という評価はココにあるわけですね。
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リモコンもPODマイクと同じく左から「View Station SP」→「VSXシリーズ」→「HDXシリーズ」→「RealPresence Groupシリーズ」となります。HDXシリーズのリモコンが使いにくかった・・・、というお客様の声を何度か耳にしたことがありますが、View Station SPで使われていたリモコンは手の中にフィットし、リモコンを握ったまま親指だけで操作ができましたので、これぞ「簡単操作」と言っても過言は無いはずです。ただボタン表記がすべて英語だったので、なれるまでに時間がかかった・・・、という声も当時お客様より伺っておりました。(汗)
では実際にView Station SPを起動し、相手側に接続してみます。下の動画をご覧ください。
※動画再生時間は1分47秒です。
如何でしたでしょうか?
映像符号化方式・・・H.261、Annex D、H.263+ Annexes L、F、I、T
音声符号化方式・・・ 7kHz:G.722、G.722.1 3.4kHz:G.711、G.728
映像インターフェース・・・入力:S-Video(書画カメラ用)×1 出力:S-Video×1/RCAコンポジット×1
と、このようなスペックを持っていたView Station SP。「懐かしのテレビ会議って言うけど、うちの会社じゃまだまだ現役で動いてるよ!」 という企業様もいらっしゃると思いますが、すでにこのView Station SPはメーカーサポートも終了されていて壊れても修理できない機種となっております。 壊れてしまっても何処にも相談できないのが現状なのですが、ご安心ください!VTVジャパンでは販売中のポリコム製品から販売終了になったポリコム社製テレビ会議システムまで、様々なご質問、ご相談を下記ホームページで承っております。
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