ガラス張り会議室でのオンライン会議の音問題を改善したい

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マイクスピーカーを使っているのに音が悪いと言われる原因は?

オンライン会議のお悩み

ユーザー
担当者
マイクスピーカーを導入して取引先とのオンライン会議で利用していますが、特定の会議室で利用したときだけ「音が途切れる」、「聞きづらい」と言われます。
それ以外の場所でリモート社員を交えてミーティングした際に確認しても、特に音の問題は起こっていません。
利用しているマイクスピーカーの仕様を確認する限り、社内のどの場所で利用しても参加者全員をカバーできる集音範囲に対応しているようです。
特定の会議室のみ音が悪い原因は何が考えられますか。

【原因】ガラスで反響する声をエコーキャンセラーが処理できず誤作動を起こしている

VTVジャパンでは環境に起因していると思われるご相談の場合、お客様のご協力をいただき現地調査を実施しています。今回現場を訪問したところ、音の問題が起こっている会議室は全面ガラス張りのおしゃれなお部屋で、大きめの声で話すと声が反響してしまう環境であることがわかりました。

ご利用中のマイクスピーカーは参加人数に対応した仕様でしたが、声の反響は内蔵のエコーキャンセラーだけでは処理しきれず、誤作動を起こして必要な声もカットしているようでした。
現在販売されているマイクスピーカーには、各社独自の技術を使ったエコーキャンセラーなどの音声環境を整える機能が搭載されていますが、その性能は千差万別です。少人数向きのマイクスピーカーに搭載されたエコーキャンセラー機能では、反響の大きい会議室などの特殊な環境では処理しきれないことがあります。

反響音で処理をギブアップするマイクスピーカー
対応できる範囲を超えるとエコーキャンセラーの処理が追いつかず誤作動してしまうことがある

【解決案】高性能なエコーキャンセラー機能を持つ製品を利用する

この問題を解決するには

  1. カーテンやマットなど、吸音材を利用して声の反響を抑えるように会議室を整える
  2. 指向性の高いマイクを利用して、反響音までできるだけ拾わないようにする
  3. 高性能なエコーキャンセラー機能をもつ製品を利用する

など、いくつか方法があります。
通常、反響音を抑えるためには、1や2が一般的な対応方法になりますが、今回は、

1.は、デザイン性の高い会議室の外観をあまり変えたくない
2.は、他の場所で使う際に対応できる人数が少なくなる

というご要望がありました。

そこで3.の高性能なエコーキャンセラー機能を持った製品を試してみました。
エコーの感知方法や範囲、削除方法はメーカーによって異なりますし、性能を発揮するためには高性能なDSP*が必要になります。
現在のものよりもすぐれたエコーキャンセラー機能とDSPを搭載した製品を、問題の会議室に設置してオンライン会議を実施してもらいました。接続先から以前のものよりも格段に聞き取りやすいと評価をいただきました。

IntelliMix P300
Shure IntelliMix P300。高性能なエコーキャンセラー機能とDSPを搭載
用途に合ったマイクと組み合わせて利用するプロセッサー VTVジャパン|製品紹介ページ
DSPとは
DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とは、「ノイズ」「エコー」「ハウリング」などの音声トラブルが発生しないようにオーディオを制御する機器です。マイクロチップとして製品に内蔵されています。

【おすすめソリューション】会議室由来の音問題は専門会社による現地調査がおすすめ

会議用音声機器が仕様を満たしていても、利用する環境によって本来の性能を発揮できないケースがあります。必ず実際に利用する会議室で購入検討機材を試用してから、購入されることをお勧めします。
また、環境によっては吸音材や指向性の高いマイクを試した方法が最適な場合があります。音の問題がなかなか解決できない場合は、オンライン会議専門会社に現地調査をご依頼の上、対応を依頼してください。

VTVジャパンでは法人を対象に、さまざまな用途、大きさの会議室の音問題の解決をお手伝いしています。
問題の原因究明から、適切な製品の選択、貸し出し、導入まで対応し、ご希望があれば設置や保守サービスも承ります。オンライン会議の音でお悩みの際には、お気軽にご相談ください。

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