みなさん、こんにちは!オンライン会議を長年研究しているチヨダです。
オンライン会議に必要不可欠な音声と、その音声を伝達するためのマイク。
会議室の広さや参加人数に適したマイクを選び、その特長やメリット・デメリットを理解した上で活用することでマイク本来が持っているパフォーマンスを十分に発揮することができます。
マイクの特長などを交え、オンライン会議でよく利用されるマイクをひとつずつ解説します。
オンライン会議でよくある音の問題
相手の声が途切れて聞こえたり、話す人の声質や座る場所によってしっかり聞き取れず、内容を推測しながら話を進めたなんていうことはありませんか。
または、リモートワーク時はPCの内蔵マイクで問題なく会議ができていたけれど、出社して自分のデスクで会議したところ社内の音も一緒に集音されて、声が聞こえにくいと言われた方もいらっしゃるでしょう。
相手の話をさえぎって「聞こえなかったのでもう一度お願いします」と言えればいいのですが、相手との関係や立場によって、発言を止めることを躊躇してしまうという場面もオンライン会議のよくある話です。
その結果、情報の受け渡しがスムーズにできず会議の質や成果にも影響を及ぼすことになり、単に音声の問題にとどまらず「機会損失」につながっていきます。
音声の途切れや小さく聞こえるという問題に会議をする環境、利用する機器、運用方法などさまざまな要因が関係しますが、解決への第一歩として用途にあった音声機器・マイクを選択しているかを確認しましょう。
複数人で参加するオンライン会議でよく利用されるマイクについて、種類や特長をわかりやすく説明し、どのようなシーンに最適なのかをご紹介します。
有線マイクと無線マイク
会議室に設置するマイクは有線タイプと無線タイプのどちらを選ぶべきか悩みますよね。
「ケーブルは邪魔になるし、無線マイクを選べば接続も簡単になるだろう」という理由で無線マイクを選択される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ケーブル配線が不要な点から無線マイクの方が優れているように見えますが、実は下の表のように有線マイクと無線マイクのどちらにもメリット・デメリットはあります。
有線マイク・無線マイクの違い
有線マイクとは、マイク本体と音声を入力する機器がケーブルでつながれているマイクのことをいいます。
無線マイクはワイヤレスマイクとも呼ばれ、集音した音声を電波などに変換してケーブルを使わすに無線伝送するマイクです。マイクから発信される電波を受信するアンテナと、受信した信号を再び音声信号に変換する受信機がセットになります。
下の表では主なメリット・デメリットをご紹介します。
それぞれの特長を理解した上で選択しましょう。
メリット | デメリット | |
有 線 マ イ ク |
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無 線 マ イ ク |
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マイクの種類
次はマイクの種類をご紹介します。
会議環境や用途、参加人数にあったマイクを正しく選ぶことで、マイクの機能・性能を十分に発揮させることができます。
マイクそれぞれの特長を理解して、快適なオンライン会議環境をつくりましょう。
バウンダリーマイク
テーブルの上に置いて使用するマイクです。特定の範囲を集音する指向性と360度集音する無指向性の2種類あります。
集音範囲が広いのが特徴です。参加人数に合わせて適切な数のバウンダリーマイクを配置することで、全員の発言を集音できるのでディスカッションに最適なマイクです。
一方、パソコンのタイピング音、持っていたペンをテーブルに落とす音、会議資料をめくる音、空調機の音などの環境音を拾いやすいため、会議中のマナーが求められます。
ハンドマイク
手で持ったり、マイクスタンドに取り付けて使用するタイプです。
研修、セミナー、講演会など特定の参加者のみが発言するシーンに最適なマイクです。
集音範囲が狭く、指向性に優れてるのでマイクと発言者の口元が近ければ近いほど高い集音性を発揮します。
話しながら移動することができるなどいい点もありますが、複数人数でのディスカッションをする会議には不向きです。
グースネックマイク
発言者ひとりあたり1台を配置し、発言者の声をピンポイントに集音するマイクです。
役員会議など重要な発言のやり取りや聞こえ方に気を使う会議に向いています。
発言者の人数分のマイクを用意する必要があるのでコストがかかることと、運用方針や会議のレイアウトによっては会議ごとの準備・片付けなどの手間がかかります。
シーリングマイク(天吊り型マイク)
天井に取り付けるマイクです。
会議レイアウトにあった範囲を広く集音するので、参加者はマイクの位置を気にすることなく発言できるため人気を集めています。
天井に常設されるのでテーブルの上にケーブルやマイクがなくすっきりし、また、非接触で運用ができる点がコロナ禍以降、注目されている音声ソリューションです。
導入する前に・・・
音声機器はとても繊細なもので、利用する環境により得られる効果は変わります。
おしゃれなガラス張りの会議室では音が反響しやすいなど壁や床の資材、会議室の広さ、天井の高さなどさまざまなことが音声品質に関係します。
製品の仕様書に記載されている情報はメーカーが検証した結果、または推奨する環境での数値なので、実際は集音範囲が狭いということもあります。購入後に後悔することがないよう、必ず導入前に実際の利用環境で試すことをおすすめします。
マイクの種類と特徴を理解した上で、どのような場所でどのような会議が行われるのか、誰が参加するのか、利用者のITリテラシーはどのくらいかといったことを考慮し、最適な音声機器を選択し、快適なオンライン会議環境を作りましょう。
VTVジャパンのデモルームで本ページでご紹介したマイクをご体感いただけます
デモルームには、オンライン会議で利用する音声・映像機器を常設しています。
音声に関する問題やオンライン会議でお困りごとに対して、お客様の運用に最適な構成をご提案いたします。
また、その構成をご体感いただいたり、同等機器を比較するなど使い勝手や音声品質を納得いただいた上で選定いただくためにぜひデモルームへお越しください。
よくある質問
- 接続先から音が悪いと言われています。マイクを変えれば解決しますか。
- 既存のマイクより高性能なマイクに変えることで集音面は改善するとしても、根本的な問題解決になるとは限りません。音の問題はとても複雑で、会議室の構造、ご利用の機器、使い方、ネットワークなどさまざまな要因が考えられます。VTVジャパンではまず問題を切り分けることから取り組み、その後、参加人数や運用方法を伺い、問題を解決する最適な会議ソリューションをご提案します。
- 購入前にマイクを試すことはできますか。
- ご購入前にデモ機をお貸出しいたします。シーリングマイク(天吊り型マイク)も貸出可能で、簡易的に取り付けて実際の会議環境に近い状態でお試しいただけます。
その前に、製品の性能や使用感を知りたいということでしたら、VTVジャパンのデモルームをご利用ください。実際にオンライン会議サービスに接続した状態で、どのように聞こえるかなどご体感いただけます。
デモルームのご予約はこちらから
- マイクやカメラなどの組み合わせ例を教えてください。
- 会議室の規模に合わせた構成例をご紹介していますのでご参考ください。
役員会議室、ホール・研修ルーム向け高品質な音声や映像が必要とされ、重要な議題や講演内容に集中できるよう、極力シンプルな運用ができる構成例です。- 中・大規模会議室向け
中規模・大規模の会議室は、オフィスで一番利用される会議室です。さまざまな人が利用することを考え、ストレスなく準備や操作ができる構成例です。 - ハドルスペース・小会議室向け
誰でもすぐに打ち合わせを行えるハドルスペース・小規模会議室向けのオンライン会議環境の構成例です。