MeetingBar A20の特長
Yealink社のMeetingBar A20は、コンピューターユニット、カメラ、マイク、スピーカーなどオンライン会議に必要なすべてのデバイスを搭載した会議室向けの一体型USBデバイスです。操作用のタッチコントローラーを利用してMicrosoft Teams RoomsやZoom Roomsとしても利用可能です。
ハドルルーム、小会議室向けのMeetingBar A20は、小規模スペースでの利用時は一体型のミーティングバーを据え置くだけのシンプルな構成で利用できます。これは一般的なミーティングバーも同様です。しかし資料共有やPCの周辺デバイスとしてミーティングバーのカメラやマイクなどを利用したいとき、もう少し集音範囲を広げたいという場合、通常はミーティングバーなどとPCやマイクをケーブルで接続する必要がありますが、MeetingBar A20であれば手軽にワイヤレスでつながります。
また、MeetingBar A20にはワイヤレス対応以外にも、AIを活用した話者追尾などのカメラコントロール機能が他と比べて動きが滑らかで優れているなど、おすすめの機能があります。
- 視野角120°の20MPセンサー搭載カメラ搭載
- 8個のMEMSマイクアレイとスピーカーを内蔵
- デュアルモニター対応
- AIを活用したオートフレーミング、スピーカートラッキングなどのカメラコントロール機能
- AIを活用したノイズキャンセリング機能
なぜMeetingBar A20は手軽にワイヤレス対応ができ、ワイヤレス対応のオンライン会議システムとして最適なのか、そのメリットや特長、おすすめポイントを交えてご紹介します。
なぜオンライン会議のワイヤレス化が注目されているのか?
オンライン会議用機材をワイヤレス化する一番のメリットは、配線のない美しい会議室を構築できることです。どんなにきれいにケーブルがまとめられていても、ケーブルレスにはかないませんし、会議室利用者が皆ケーブルや設備をきれいに整えて使用してくれるとも限りません。人間の脳は元来「秩序(整った状態)」を好みます。周囲の環境が「無秩序(散らかった状態)」だと脳に負荷がかかるため、普段社内で利用する会議室も、誰が利用してもきれいでストレスフリーな状態にしておくことは生産性の向上にもつながります。
他にも、会議室のレイアウト変更に対応できたり、手間のかかる会議準備が簡単になる、断線や接続ミスによるトラブルがなくなるなど、ワイヤレス化にはさまざまな利点があります。弊社で行ったアンケートによると、「会議の準備」に困っていると答えた管理者は全体の3割を占めており、ユーザーレベルではさらに数値は増えるものと思われます。これらの困りごともワイヤレス化で解決することができます。
ワイヤレス化 4つのメリット
①ケーブルレスできれいな会議室
オンライン会議に利用するデバイスを繋ぐケーブルがなくなり、会議室も綺麗になります。
②レイアウト変更にも柔軟に対応
テーブルの配置が変わってもマイクの配置場所やケーブル長を気にせず設置できます。
③会議の準備・片付けが簡単に
周辺機器の配線・撤去作業やデバイス設定も不要で、断線や配線ミスなどのトラブルもなくすぐに会議をスタートできます。
④資料共有がスムーズ
資料共有を行うPCに専用ドングル(ボタン)を挿すだけで、どの席からも簡単に資料共有ができます。
Yealink MeetingBar A20がワイヤレス化におすすめな理由
Yealink社の「MeetingBar A20」にはカメラ・マイク・スピーカーが1つの筐体に搭載されており、モニターの上部や下部に常設します。必要に応じてマイクを追加して集音範囲を拡張したり、PCとつないでコンテンツ共有をしたり、PCのデバイス拡張をする際に、通常は拡張マイクやPCはケーブルでつなぎますが、MeetingBar A20なら手軽にコストパフォーマンスよくワイヤレス化することができます。
なぜ、MeetingBar A20がワイヤレス化に最適なのか?について解説していきます。
ワイヤレス対応の周辺機器が充実している
一番のポイントは、MeetingBar A20にはワイヤレスに対応するオプションのデバイスが充実している点です。
オプションを追加するだけでワイヤレス化できるので、映像・音声システムに関する知識や互換性の検証も不要で、シンプルな機器構成での導入が可能になります。
MeetingBar A20で利用できるワイヤレス化のオプションからおすすめの2製品をご紹介します。(2023年11月現在)
ワイヤレスプレゼンテーションポッド:Yealink WPP30
ワイヤレスプレゼンテーションポッドのWPP30は、ワイヤレスでコンテンツ共有やUSBデバイスモード(BYODモード)に対応するドングルです。
事前にMeetingBar A20とペアリングしておけば、PCに挿してボタンを押すだけでワイヤレスでコンテンツ共有ができます。最大4個まで利用可能で、メイン画面に同時に4つのコンテンツが表示でき、複数の参加者がコンテンツ共有をする際にもスムーズです。Microsoft TeamsやZoom以外のオンライン会議ツールでPCから参加する際も、MeetingBar A20のカメラ・マイク・スピーカーとPCをワイヤレスで接続できるので煩雑になりがちな会議準備や片付けも簡略化されます。
ワイヤレスプレゼンテーションポッド
Yealink WPP30
特長 |
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Wi-Fi |
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ポート |
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最大利用台数 |
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寸法 |
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重量 |
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【3ステップ!】USBデバイスモード接続方法
USBデバイスモード(BYODモード)の接続はドングルをPCに挿し、「BYOD Mode」を選択し、オンライン会議アプリ側のデバイス設定を行うだけです。あとはいつもどおり会議に接続するだけでMeetingBar A20のカメラやオーディオが利用できます。
ワイヤレスマイク:Yealink VCM36-W
MeetingBar A20には内蔵マイクが搭載されていますが、オプションマイクを追加することで中規模スペースでも利用できます。オプションのVCM36-Wは、3つのマイクアレイとYealink独自のアルゴリズムを搭載した高品質な会議用ワイヤレスマイクです。集音範囲は6m、360°をカバーし、高品質な全二重通話を提供します。MeetingBar A20の内蔵マイクとVCM36-Wの両方で集音が可能です。
VCM36-Wはペアリングを一回行うだけでワイヤレスで使用できるため、会議準備が格段に簡単になります。またUSB接続した充電クレードルにVCM36-Wを置くだけで簡単に充電でき、待ち受け時間は14日間、24時間通話可能と長時間の会議も対応できます。
特長 |
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Wi-Fi |
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最大利用台数 |
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寸法 |
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ワイヤレスなのに音が良く、しかもリーズナブル!
MeetingBar A20は同様の構成を他メーカーのワイヤレス製品で組み合わせて構築した場合と比べ、低コストでの導入が可能です。品質面でもYealinkのワイヤレスマイクは有線のマイクと比べても音声品質に遜色がないことから、コストパフォーマンスよくオンライン会議を導入することができます。
USBデバイスとしてあらゆるオンライン会議で利用でき、Roomsデバイスにも対応
MeetingBar A20はPCでのオンライン会議の映像・音声を拡張する一体型のUSBデバイスです。どのオンライン会議ツールでもワイヤレスでMeetingBar A20の高品質なカメラやマイク、スピーカーを利用して会議を行うことができます。ワイヤレスで簡単に接続できるので、接続の手間もありません。
また、操作用のタッチコントローラーを追加すれば、会議室からMicrosoft TeamsやZoomに参加するための専用機Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsとしても利用することができます。(別途専用ライセンスが必要)
MeetingBar A20を導入したユーザー事例
MeetingBar A20導入事例:製造業A社様
A社ではPCにマイクスピーカーをつないで会議室でオンライン会議を行っていました。
ある程度の広さの会議室になると、マイクスピーカー1台では参加者全員の声を集音しきれないなどの音声トラブルが多発したことから設備の見直しを検討することになりました。マイクを追加する案も出ましたが、音声の拡張だけではなく拡張機器のセッティングの煩雑さや接続ミスによるトラブルも解消したいとの意見もあり、システム自体を見直すことになりました。
ヒアリングを行いA社の要件をまとめると、以下の通りでした。
- 会議室にいる参加者全員の会話が確実に集音できる
- 会議室のレイアウト変更にも対応できるようワイヤレス化したい
- メインはMicrosoft Teamsだが、他のツールも利用するのでUSBデバイスモードが簡単にできるものが良い
上記を満たすソリューションとして、弊社ではMicrosoft Teams Roomsを提案しました。なかでもYealink社の製品は、ワイヤレスでPCとの接続が簡単にできるデバイスやワイヤレス対応の拡張マイクがオプションでそろうことからご担当者には評判がよく、最終選定でYealink MeetingBar A20をお選びいただきました。
選定の決め手は「1つのメーカーですべての要望が実現できたこと」と「コスト面」とのことでした。
全てがYealink製品での構築のため、互換性によるトラブルの心配がないというのが管理者にとっては好印象だったようです。
まとめ
オンライン会議環境をワイヤレス化することで、さまざまなメリットが生まれ、そこから業務の効率化につながります。MeetingBar A20は音響をイチから設計することなく、必要なものを組み合わせるだけでコストパフォーマンスよくワイヤレス対応のオンライン会議環境を構築することができます。
オンライン会議のワイヤレス化をご検討の際はお気軽にご相談ください。
Yealink MeetingBarシリーズ製品紹介
Yealink MeetingBarはA20のほか、さらに小スペース向けのA10、最上位モデルのA30がラインナップにあります。製品の詳細は下表製品名をクリックして製品ページをご参照ください。
MeetingBar A10 | MeetingBar A20 | MeetingBar A30 | |
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コンテンツ共有・BYOD(無線) | WPP30(4台まで) | ||
無線マイク VCM36-W |
– | 最大1台(拡張マイク) | 最大2台(拡張マイク) |
リモコン(VCR11)付きモデル |
A10-010 | A20-010 | A30-010 |
コントローラー(CTP18)付きモデル |
A10-025 WPP30:1個同梱 |
A20-025 WPP30:1個同梱 |
A30-025 WPP30:1個同梱 |
Yealink Network Technology社は、2001年に中国・福建省で創業しました。Skype USB Phoneの開発からスタートし、現在はSIP Phone、クラウドサービス、Teams・Zoom Roomsなど、ビジネスシーンをサポートするさまざまな製品・サービスをワールドワイドで展開しています。その独自の技術は高く評価され、グローバル企業として成長を続けています。
VTVジャパンでは、Yealink社のオンライン会議製品を弊社自営の保守サポートと併せて提供しています。
メーカー紹介:Yealink(ヤーリンク)
デモルームのご紹介
今回ご紹介したMeetingBar A20は、弊社デモルームにて実機をご覧いただけます。その他ご検討中の製品や比較したい製品など、お客様のリクエストに合わせてデモンストレーションを実施しております。
VTVジャパンの東京・九段下と大阪・本町にあるデモルーム間のほか、お客様の拠点を接続したデモなどにも対応しています。製品・サービスの選定にお悩みの際は、ぜひVTVジャパンのデモンストレーションをご利用ください。