”発言者の声が聞こえない”オンライン会議の音問題を解決したBYOD向け音響設備セットを大公開!
コロナ禍に急激に普及したオンライン会議に対応するために会議室に急ぎマイクスピーカーなどの機材を導入したものの、満足のいくオンライン会議が行えていないとのお問い合わせが増えています。
VTVジャパン営業担当Hは、お客様の状況をヒアリングした後、必要な機材をカートにまとめた移動可能な音響設備セットを提案したところ、会議のクオリティが上がりオンライン会議がスムーズに行えるようになったと評判も上々です。
今回は音響設備セットがお客様のニーズにぴったりはまった事例のご紹介と、利用シチュエーションと実際の構成について解説します。
1.本当に必要なことはヒアリングで判明する
今回お客様からご相談いただいた内容は、「オンライン会議参加者の声が聞こえない。この問題をどうにか解決したい」といったものでした。
お客様のお話をしっかり伺うことを大切にしている営業担当Hは、さっそくお客様の利用状況についてヒアリングを開始。
利用している音響機器や会議室の大きさを伺ったところ、現状の音響機器では会議室規模に対してスペック不足で集音範囲が全く足りていないことが判明しました。
さらにお話を聞いてみると、
- ケーブルの取り回しは厄介なので避けたい
- 会議準備の手間はできるだけ少なくして、すぐに会議を開催したい
という要望も出てきました。
また通常のオンライン会議のほか、大人数が参加する式典や講演会ではパーテーションを取り外して対応するなど、会議室をさまざまな用途で利用しているとのことでした。式典や講演会利用の場合、参加者全員に発言者の声が届かないため、自室での拡声が必要になります。
これらの問題・課題を解決し、お客様のご要望を満たす理想のオンライン会議更改案を提案しました。
2.フリーレイアウトの可変型会議室には「可動式セット」「ワイヤレス」が最適!
音問題の大きな原因である集音スペック不足の解決には、複数のワイヤレスマイクの導入をお勧めするとともに、パーテーションによるフリーレイアウトの会議室に柔軟に対応できるよう、カートに必要機材を全て載せた移動が可能な「音響設備セット」をご提案しました。
これならレイアウトや参加人数が変わっても簡単に移動させて利用することができ、どんなレイアウトでもフレキシブルに対応します。さらにマイクを「ワイヤレス」にすることで、ケーブルを気にせず発言頻度の高い人物付近にマイクを配置することができます。
最適な機材選定はもちろんですが、快適なオンライン会議開催にはシンプルで簡単な運用も重要です。
USBケーブル1本を、持ち込みPCに接続して、あとは一括集中電源スイッチをONにするだけで、だれでも簡単に接続できる仕組みとなっています。
3.持ち込みデモで音声の改善を確認。マイク追加導入も決定
「音問題がどこまで解決できるのか実際に体験してみないと分からない」ということで、お客様のオフィスに機器を持ち込んでデモンストレーションを実施することになりました。
デモンストレーションでは、ワイヤレスマイクの使い勝手や集音範囲、音声クオリティなどを体験していただいたところ、既存システムと比べて格段に良くなったとご評価をいただきました。
4.オンライン会議向け音響設備セットの構成例
音響設備セットの構成例
【上段】
①ワイヤレスバウンダリーマイク:Shure MXW6
②ワイヤレスハンドマイク:Shure MXW2
③マイク充電ステーション:Shure MXWNCS8
【中段】
④アクセスポイントトランシーバー:Shure MXWAPT8
⑤Web会議用カメラ:Aver CAM520 Pro3
⑥スピーカー: ヤマハ MS101-4
【下段】
⑦オーディオプロセッサー
:Shure Intellimix P300
⑧PoE+ スイッチ
:ヤマハ SWR2100P-10
⑨Dante AVIO アダプター
:ADP-DAO-AU-0X1
⑩カメラ用三脚
⑪電源タップ
(11-1.手元スイッチ付き)
音響設備セットの各製品
⑥パワードスピーカー
ヤマハ MS101-4
シンプルなオペレーション環境を提供するパワードスピーカー
⑧PoE+スイッチ
ヤマハ SWR2100P
PoE給電が可能なシンプルなL2スイッチ
⑨Danteアナログ音声変換アダプター
Dante AVIO アダプター
Danteネットワークから1チャンネルのアナログラインレベルを音声変換
据置き型パワードスピーカー
ヤマハ DXL1K
スリムな外観ながらパワフルなサウンドを生み出すコラム型パワードスピーカー
さまざまな会議室レイアウトパターン
レイアウトパターン①:小・中規模会議室利用
パーテーションで仕切って小・中規模会議室で利用する場合のレイアウトです。
音響設備セットと可動式モニターを所定位置に据え、⑤Web会議用カメラをモニター上に設置し、①ワイヤレスバウンダリーマイク数台を使ってオンライン会議を行います。
レイアウトパターン②:大規模会議室利用
パーテーションで仕切って大会議室として利用する場合のレイアウトです。
音響設備セットを所定位置に据え、プロジェクターとスクリーンを利用します。⑤Web会議用カメラを三脚に取り付け設置し、①ワイヤレスバウンダリーマイク数台を使ってオンライン会議を行います。大規模会議の場合は、据置き型スピーカーで音声を拡声します。
レイアウトパターン③:式典・講演会利用
パーテーションを外して式典や講演会などのイベントで利用する場合のレイアウトです。
音響設備セットを演台横に据え、プロジェクターとスクリーンを利用します。⑤Web会議用カメラを三脚に取り付け設置し、司会やプレゼンターが②ワイヤレスハンドマイクを使います。音声の拡声は据置き型スピーカーで行います。
5.機器導入後も安心運用:VTVジャパンオリジナル音響周辺機器保守サポート
今回の導入と同時に、機器を安心して利用できるAVシステム保守サポートにもご加入いただきました。運用変更による音響機器の設定変更にも柔軟に対応できます。
VTVジャパンでは、音響機器のサポートを自社内のサポートデスクが対応するAVシステム保守サポートを提供しています。
AVシステム保守サポートは「安全・安心・安定」した状態で機器をご利用いただける会議室環境をご提供し、会議にまつわる「ストレスやテマ」を解消するサービスです。オンライン会議をとめずに、会議室設備機器を快適にご利用いただけます。
コールサポートサービス
専任スタッフが直接システム利用のご相談や、トラブルのご対応を実施させていただきます。
- お問い合わせに対して、VTVジャパンサポートデスク専用電話番号および専用のEメールアドレスを用意しております(対応時間:平日9:00~17:30)
- 障害発生内容、お客様の通信環境に応じて、VTVジャパンサポートデスクとオンライン会議を使った診断、切り分けの対応もご利用いただけます
オンサイトサポートサービス
コールサポートで解決できなかったトラブルを、専任スタッフが現地へお伺いして状況を診断いたします。
- 原則としてオンサイト対応の実施は平日9:00~17:30となります
- 障害切り分け後機器故障があった場合には、復旧までの応急処置の提案いたします
- 機材故障の際、機材交換に必要な機材および作業費のお見積書を提出いたします
※故障機材の入替作業(オンサイト対応)はサービス費用に含まれます
コールサポート/オンサイトサポート 範囲外
- 機器故障が判明した場合の機器リプレイス(メーカー保証期間外)費用および工事費用
- サービス時間帯以外のサポート対応
- バッテリー、ランプ等の消耗品の交換
- 敷設ケーブル類の経年劣化、破損等によるケーブル類の敷設または復旧
- 天災地変等の原因による障害復旧
まとめ
快適な会議室環境の構築は、現行の音響システムの性能・スペックが低いから高性能なシステムに替えれば解決する、というわけではありません。
VTVジャパンではお客様が抱えている問題・課題、「こうしたい」「こう使いたい」というご要望を細かくヒアリングし、お客様にとって本当に必要なものをご提案し、十分納得していただいた上で機器導入を行っています。
そして導入後もお客様にとってベストな会議室環境を維持し、会議開催ができるようトータルプロデュース・サポートいたします。
オンライン会議の「音」に不満がある、快適な会議室環境を構築したいなど、現在抱えているお悩みを解決するソリューションをご提案します。お気軽にご相談ください。
エンドユーザー様向けの提案・デモ実施も承りますので、パートナー企業の皆さまも安心してお任せください。
デモルームのご紹介
今回ご紹介した音響設備はもちろん、ご検討中の製品や比較したい製品などお客様のリクエストに合わせてデモンストレーションを実施しております。
VTVジャパンの東京・九段下と大阪・本町にあるデモルーム間のほか、お客様の拠点を接続したデモにも対応しています。製品・サービスの選定にお悩みの際は、ぜひVTVジャパンのデモンストレーションをご利用ください。