オンライン会議用設備導入事例:医薬品製造会社様
既存システムの原因不明の音の悪さをともに究明
どんなシステムを利用しても快適な音声で会議が開催できる環境を実現
医薬品製造会社様では、社内ユーザーから利用しているテレビ会議システムの音が悪いという声があがっていました。テレビ会議の管理担当者様は、音の悪さについて改善を試みるも原因がわからず対処できていませんでした。そのような中、社内でMicrosoft Teamsの利用が増えたことから、オンライン会議ツールを既存のテレビ会議システムからMicrosoft Teamsにしたいという要望が出ました。
メインツールを変更するにしても、まずは音の悪さの原因を追究する必要があると感じた管理担当者様は、以前から交流のあったVTVジャパンに相談を持ちかけました。VTVジャパンでは音の悪さの原因を探るため、AV機器に詳しい技術スタッフを中心に徹底的に現地調査を行いました。
いくつかの原因が重なったことにより一部の会議室で音の悪さが生じていることが判明し、VTVジャパンは、同社が将来どんなツールをオンライン会議のメインシステムとして選んでも問題ない会議室を構築するためのソリューションを提案しました。
オンライン会議を既存のテレビ会議クラウドサービスからMicrosoft Teamsに変更
- 既存のテレビ会議システムの音声が悪く使い勝手が良くないというユーザーの声があった
- 音の悪さについて、改善を試みるも原因がわからず対処できなかった
- テレビ会議システムのケーブルが煩雑になるのを改善したかった
- 社内から既存のクラウドサービスではなくMicrosoft Teamsをメインにしたいという要望があった
国内外に複数の拠点を持つ医薬品製造会社様は、以前よりコミュニケーションツールとしてテレビ会議システムを会議室に設置し、さまざまな会議を行っていました。
テレビ会議について、一部の社内ユーザーからは「音声が悪く使い勝手が良くない」という声があがっていたため、テレビ会議の管理担当者様は音の改善を試みたものの原因がわからず、音の悪さを改善できずに困っていました。また、会議室に設置されているテレビ会議のケーブルが煩雑になっていることも改善したいと思っていました。
2020年、新型コロナウイルス感染対策の一環で社内でもMicrosoft Teamsを利用することが増えました。これにより「オンライン会議は既存のテレビ会議クラウドサービスではなくMicrosoft Teamsをメインにしたい」という要望が社内からでてきました。
音の悪さの原因究明と改善が急務。道筋を立ててくれるパートナーを探す
既存システムを導入したベンダーに相談してみたものの、音の悪さの原因が現在利用しているテレビ会議システムにあるのか、それともほかに原因があるのか特定はできませんでした。今後オンライン会議ツールを他の製品に変更しても音の悪さが解消されるかどうか確証が持てなかったことから、管理担当者様は以前より交流のあったVTVジャパンに相談を持ちかけました。
そこでVTVジャパンでは、同社の会議環境について詳細なヒアリングを行いました。技術スタッフと考えられる音の悪さの原因を整理したのち、同社の各地にある会議室の現地調査を行いました。
徹底的な原因追及と会議室ごとに最適なソリューション提案
各拠点にさまざまな機材を持ち込み、使用する会議ツールや参加デバイス(専用機、PCなど)、マイクやスピーカー、会議室の環境などど、あらゆる方面から原因を追究しました。その結果、同社では一部の会議室で既存のテレビ会議システムに付帯するマイクスピーカーを使用すると、会議室の構造上の問題で音が反響し、音が悪くなっていることがわかりました。また、使用していたマイクスピーカーでは集音範囲が足りず、デバイスのスペック不足も音の悪さの原因のひとつでした。
これらを踏まえ、現地調査した会議室の情報から技術スタッフと連携し、同社に最適な音声ソリューションを提案しました。
同社では個人PCを支給されていない社員もいるため、会議室でオンライン会議を行うにはまだ既存のテレビ会議システムが必要でした。そのため既存のテレビ会議システムがMicrosoft Teamsの会議室へ接続できるよう、まずはPexip社のCVI(Pexip Service GWライセンス)の導入を提案しました。
次に各会議室に最適なAV機器を提案しました。既存のテレビ会議システムを設置している拠点は付帯していたマイクスピーカーではなくその会議室の環境にあったマイクやスピーカーを構成し、テレビ会議システムのない拠点もその会議室に最適なAV機器を組み合わせて、ユーザーが快適にコミュニケーションが取れるよう配慮しました。既存のテレビ会議システムが古くなった時も、他のソリューションでも対応できるよう設計されています。また、テレビ会議システムのケーブルが煩雑になっている点も、ケーブルレス製品を選定し、最低限のケーブルで会議を行えるようにしました。
音の悪さの原因を踏まえたソリューション導入で快適な会議環境を実現
- 音の悪さが解消され、ストレスのない会議ができるようになった
- 既存システムを活用しつつ、Microsoft Teamsへの移行を実現できた
会議室の環境と使用していたデバイスの相性が悪くて起こっていた音の悪さが解決し、同社のオンライン会議の音声品質は格段に向上しました。また、既存のテレビ会議システムはそのまま使用し、サービスのみMicrosoft Teamsに移行することで資産を有効に活用することもできました。将来的にはテレビ会議システムは廃止し、Microsoft Teams Roomsの導入も検討しています。
今回のAV機器の導入後も、同社には新たなご要望やご相談をいただいたりと、ビジュアルコミュニケーションの相談先として頼っていただいております。
今後会議の在り方が変わっていくこともあると思いますが、その都度相談していただけるような関係を築いていきたいと思っています。
導入ソリューション
- Microsoft Teamsゲートウェイライセンス :Pexip Service CVI service for Microsoft Teams License
- シーリングマイク:Shure MXA710
- オーディオプロセッサー:Shure IntelliMix P300
- USBカメラ:Avaya Huddle Camera HC050
- マイクスピーカー一体型USBカメラ:Poly Studio
- その他:AV機器一式
- 音の悪さを解消し、どんなオンライン会議ツールにも対応できるAV環境を構築
- オンライン会議ツールを既存クラウドサービスからMicrosoft Teamsへ移行
- 既存テレビ会議システムはそのまま活用しつつ、Microsoft Teamsの会議に参加できる環境を提供
- 会議準備・片付けを煩雑にするケーブル問題を解消