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【オンライン会議入門】 オンライン会議とは

今更聞けない!?

オンライン会議の定義やWeb会議、専用機の違い・特長を解説

 
2024年11月29日
オンライン会議とは

オンライン会議とは、インターネットや専用ネットワークなどの通信回線を利用し、音声・映像・データを伴う双方向でのリアルタイムコミュニケーションを行う通信形態とそのツールの総称です。利用するデバイスによって「Web会議」「テレビ会議」「ビデオ会議」などと呼ばれることもあります。

以前はH.323などの通信プロトコルに対応したテレビ会議システム(専用機)とクラウドサービスやオンプレミス型MCU(多地点接続装置)を介して、PCやタブレット端末から会議に参加するWeb会議システムが主流でした。しかしここ数年Microsoft TeamsやZoomの台頭により、専用機の主流はテレビ会議システムからMicrosoft Teams RoomsやZoom Roomsへ、Web会議システムはMicrosoft TeamsやZoomへと変化しつつあります。

ここでは、時代の流れと共に変化してきたオンライン会議ツールの仕組みの違い、会議への参加方法などについて解説します。

オンライン会議とは?Web会議とテレビ会議、Microsoft Teams Rooms/Zoom Roomsの違い

オンライン会議とはインターネットや専用ネットワークなどの通信回線を利用し、音声・映像・データを伴う双方向でのリアルタイムコミュニケーションを行う通信形態とそのツールの総称です。オンライン会議で利用するシステムやデバイスには、「Web会議システム」「テレビ会議システム」「Microsoft Teams Rooms」「Zoom Rooms」などがあり、どのような環境でオンライン会議を行うのかによって使い分けます。

オンライン会議とは?Web会議とテレビ会議、Microsoft Teams Rooms/Zoom Roomsの違い

Web会議とは

Web会議イメージ図

PCやタブレット端末、スマートフォンから、Webブラウザや専用アプリを利用して参加するオンライン会議を、一般的にWeb会議と呼びます。Web会議を行うためのWeb会議システムは、主に個人で参加することを想定して設計されており、搭載される機能やライセンスなども個人向けのものが多くみられます。
PCにカメラやマイクスピーカーなどを接続して映像・音声を拡張してグループ会議で利用するユーザーも増えています。

代表的なWeb会議システムには、「Microsoft Teams」や「Zoom」「Cisco Webex」などがあります。

特長
PCやタブレット端末などをデバイスとした、Webブラウザやアプリでリアルタイム通信を実現する個人向けオンライン会議
データ処理
CPUによる画像・音声処理。品質はCPUの性能に依存することもある
運用
Web会議に対応したオンプレミスMCUやクラウドサービスを利用
対象
個人利用向け(周辺機器での音声・映像拡張でグループ利用も)
構成
PCまたはタブレット端末、スマートフォンなど。利用するツールによってはライセンスが必要
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テレビ会議とは

テレビ会議イメージ図

テレビ会議は、「H.323」や「SIP」などの通信プロトコルを搭載したテレビ会議システムと呼ばれる専用機を利用して行うオンライン会議を指します。テレビ会議システムは、主に会議室に常設され、複数人で会議に参加できるように設計されており、搭載される機能はグループ会議向けのものが多くみられます。
コーデックと呼ばれる本体部分には高性能な処理装置を搭載していることから、PCを基盤とするシステムと比べて映像や音声が高品質です。

テレビ会議専用機同士は、専用の回線を介して1対1で接続することができますが、内蔵MCU(端末に内蔵される多地点接続機能)や多地点接続サーバー(MCU)、クラウドサービスを利用することで3拠点以上を接続して会議を行うことができます。また、Microsoft TeamsやZoomの会議に参加する方法もあります。

特長
H.323・SIP(Session Initiation Protocol)を搭載した会議室向け専用機
データ処理
専用のDSPで処理。処理能力が高く、高品質で安定したデータの処理が可能
運用
PtoPや内蔵MCU利用時はテレビ会議システム単体で利用可。それ以外はオンプレMCUやクラウドサービスと共に利用。H.323対応システムとは基本互換性あり
対象
グループ利用向け(個人利用向けも有り)
構成
コーデック、カメラ、マイク(拡張はメーカーが提供するオプションを利用)
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Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsとは

Microsoft Teams Roomsイメージ図

Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsは、MicrosoftやZoomが提供するRooms専用のアプリが搭載されたPCベースのオンライン会議専用機を指します。それぞれMicrosoft Teams RoomsはMicrosoft Teamsの会議向け、Zoom RoomsはZoomの会議向けの専用機です。テレビ会議システム同様、会議室などから複数名で参加することを前提として設計されており、搭載される機能はグループ会議向けのものが多くみられます。

Microsoft Teams RoomsやZoom RoomsにはWindowsまたはAndroid OSが搭載されており、利用するにはRooms専用ライセンスが必要です。OSやライセンスによって利用できる機能が異なります。主要オンライン会議ツールとの互換性があるためRoomsデバイスからWebexなどの他のツールの会議に参加したり、PCと接続してRoomsを映像・音声デバイスとしてWeb会議に利用することも可能です。

特長
MicrosoftやZoomが提供するRoomsアプリが搭載された組み込みOSを利用したPCベースの専用機。WindowsまたはAndroid OSが搭載されたデバイスは認定パートナーが提供
データ処理
CPUで処理。Teams Rooms・Zoom Roomsでの利用に耐えうると認定されたスペックのため高品質
運用
Microsoft Teams、Zoomの会議の1デバイスとして利用。一部のサードパーティと互換性あり。PCの外部機器としても利用可能
対象
グループ利用向け(個人利用向けも有り)
構成

【セパレート型】
専用PC、カメラ、マイク、スピーカーなどの周辺機器*1、タッチコントローラー、Rooms専用ライセンス

【バー型・一体型】
本体(バー型・一体型)、本体に搭載されていない周辺機器*1、タッチコントローラー*2、Rooms専用ライセンス

*1:拡張は認定製品であればメーカー問わず *2:モニター操作やリモコン対応の場合は不要
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オンライン会議のやり方

Web会議やテレビ会議、Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsは、同じオンライン会議でも会議への参加方法は異なります。ここでは異なるオンライン会議のシステム同士をどのようなやり方で接続できるのかご紹介します。

オンライン会議のやり方

Web会議と他のオンライン会議の接続方法

Web会議はPC同士の接続の他、テレビ会議システムやMicrosoft Teams RoomsやZoom Roomsと接続することも可能です。

Web会議とテレビ会議を接続

テレビ会議システムと接続する場合は、オンライン会議クラウドサービスやオンプレミスMCUが提供する会議室に接続します。
※テレビ会議システムの利用環境によっては、別途ネットワーク側に設定が必要です。

Web会議(Microsoft TeamsやZoom)とテレビ会議を接続

テレビ会議システムがMicrosoft TeamsやZoomと接続する場合は、Microsoft TeamsはCVIと呼ばれるゲートウェイ機能のオプションを、Zoomはテレビ会議接続用のオプションをそれぞれ導入し、Microsoft TeamsやZoomの会議室に接続します。

Web会議とMicrosoft Teams Rooms・Zoom Roomsを接続

Microsoft Teams RoomsはTeamsの会議室に、Zoom RoomsはZoomの会議に接続します。
また、Microsoft Teams RoomsやZoom Roomsが、Teams・Zoom以外のWeb会議と接続する場合は、「直接ゲスト参加機能」を利用して、WebexやGoogle MeetなどのWeb会議の会議室に接続します。(Microsoft Teams RoomsがZoomの会議室、Zoom RoomsがMicrosoft Teamsの会議室に接続する事も可能です。)

テレビ会議と他のオンライン会議の接続方法

テレビ会議は通信プロトコルの互換性がないと接続ができません。H.323/SIP対応のテレビ会議システム同士は、1対1の場合は専用機のみで接続できますが、3拠点以上での接続にはテレビ会議専用の多地点接続装置と呼ばれるオンプレミスMCUやテレビ会議と互換性のあるクラウドサービス、または専用機に内蔵MCUと呼ばれる多地点接続の機能を利用する必要があります。
また、Microsoft TeamsやZoomが主流になったことで、これらの会議との連携が可能なオプションも提供されています。

テレビ会議とWeb会議を接続

Web会議と接続する場合は、オンライン会議クラウドサービスやオンプレミスMCUが提供する会議室に接続します。

テレビ会議とMicrosoft Teams Rooms・Zoom Roomsを接続

Microsoft Teams Roomsと接続する場合はCVIと呼ばれるゲートウェイ機能のオプションを、 Roomsと接続する場合はテレビ会議接続用のオプションをそれぞれ導入し、Microsoft TeamsやZoomの会議室に接続します。

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Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsと他のオンライン会議の接続方法

Microsoft Teams Rooms・Zoom RoomsとWeb会議を接続

Web会議と接続するには、Microsoft Teams RoomsはTeamsの会議室に、Zoom RoomsはZoomの会議に接続します。
また、Roomsで使用している映像・音声デバイスをPCの周辺機器として利用するBYOD機能を利用すると、Microsoft TeamsやZoom以外のサードパーティのWeb会議システムとも接続できます。

Rooms側がサードパーティの会議にゲストとして参加できる機能を利用すると、Microsoft Teams RoomsとZoomでの会議やZoom Roomsと接続、またはZoom RoomsとMicrosoft Teamsでの会議やMicrosoft Teams Roomsと接続することもできます。

Microsoft Teams Rooms・Zoom Roomsとテレビ会議を接続

テレビ会議システムと接続する場合は、Microsoft Teams RoomsやZoom Roomsと接続する場合は、Microsoft TeamsはCVIと呼ばれるゲートウェイ機能のオプションを、Zoomはテレビ会議接続用のオプションをそれぞれ導入し、Microsoft TeamsやZoomの会議室に接続します。

会議を開催するWeb会議プラットフォームとデバイスの互換性一覧

  会議を開催するWeb会議プラットフォーム
Teams Zoom クラウドサービス オンプレミス型
(MCU含む)
Web会議
専用アプリ
Teams
※ 他Web会議との互換性なし
Zoom
その他 クラウド
サービス
※ 他Web会議との互換性なし
オンプレミス型
※ 他Web会議との互換性なし
専用機 テレビ会議
※ CVIが必要
※ CRCが別途必要
※ H.323、SIPと互換性のあるものに限る
※ MCUに限り、H.323、SIPと互換性があれば可
Teams Rooms
※ 機能制限あり
※ 機能制限あり(GoogleMeet、Webexに限る)
-
Zoom Rooms
※ 機能制限あり
※ 機能制限あり(GoogleMeet、Webexに限る)
-

※ 一般的な接続方法です。各オンライン会議間での互換性については、メーカーや販売店にご確認ください。
※ 互換性のないWeb会議プラットフォームにPCから参加する場合は、開催側のプラットフォームが提供するゲスト参加機能などを利用します。

Web会議のPCを拡張した場合とMicrosoft Teams Roomsの違いとは?

「Microsoft Teams RoomsはPCベースの専用機として構成されていますが、普段Web会議で利用しているPCとはどんな違いがあるのでしょうか。」
上記はMicrosoft Teamsをご利用中の企業さまからよくいただく質問です。

どちらも動作するコミュニケーションプラットフォームは「Microsoft Teams」であるため、PCのカメラやマイクなどもMicrosoft Teams Roomsで使用しているものと同デバイスで拡張すると、PCもMicrosoft Teams Roomsもどちらも同スペックであるかのように見えると思います。
しかし、カメラやマイクスピーカーなどで映像・音声を拡張したPCから接続した場合と、Microsoft Teams Roomsから接続した場合では、使用している「PC(OS)」「アプリ」「ライセンス」が異なります。

PC(OS)が異なる

Web会議で使用するPCは汎用OSが、Microsoft Teams Roomsの専用PCには組み込みOSが搭載されています。汎用PCのOSはさまざまな業務に対応できるよういろいろな機能が搭載されており、専用PCのOSは特定用途の端末として利用されることを想定しています。そのため双方のPCでは処理能力やセキュリティ面などが異なります。

アプリが異なる

Web会議ではMicrosoft Teamsアプリを、Microsoft Teams RoomsではRooms専用のMicrosoft Teams Roomsアプリを使用しています。
どちらもTeamsの会議室に接続するためのアプリですが、Microsoft Teamsアプリは個人向けで、Microsoft Teams Roomsアプリはグループ向け(会議室向け)での利用を想定した設計がされており、搭載されている機能が異なります。さらにMicrosoft Teams Roomsアプリは搭載OS(WindowsとAndroid)でも利用できる機能が異なります。

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Microsoft Teams Rooms - Windows版とAndroid版の違いとは

ライセンスが異なる

Web会議でに必要なのは個人に紐づくユーザーライセンスであるMicrosoft Teamsライセンス、Microsoft Teams RoomsにはMicrosoft Teams Roomsライセンスが必要です。
それぞれのライセンスで対応する機能が異なるだけでなく、有償・無償ライセンスでも利用できる機能は異なります。

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Microsoft Teams Rooms専用ライセンスの「Basic」と「Pro」の機能や特長などを解説します。

Microsoft Teams RoomsライセンスのBasicとProの違いとは

使用している「PC(OS)」「アプリ」「ライセンス」が異なるため、単純に同じ周辺機器で拡張しても品質や使い勝手は異なります。
どちらが良い・悪いというわけではなく、役員会議室や利用頻度の高い会議室には会議室専用機のMicrosoft Teams Rooms、Microsoft TeamsやZoomなど複数のWeb会議を会議室で行いたい、まずは低コストで始めたい場合はWeb会議+AV機器拡張、というような、用途や予算にあったシステムを使い分けることがベストです。自社の会議室にはどのタイプが最適かお悩みの際はお気軽にご相談ください。

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Teams RoomsやZoom Rooms、AV機器拡張などのオンライン会議導入事例を掲載しています。

オンライン会議の導入事例

まとめ

オンライン会議の特長や違い、参加方法などについて解説しましたが、、自社ではどのようなオンライン会議環境を構築していけばよいかご検討の際は、弊社のデモルームをご活用ください。
デモルームでは「Web会議システム」「テレビ会議システム」「Microsoft Teams Rooms」「Zoom Rooms」から、映像・音響システムなどの会議室設備まで、お客様のご要望に応じた製品をご体感いただき、ソリューション提案を行っておりますのでお気軽にご利用ください。

オンライン会議に関するよくある質問
オンライン会議とWeb会議とは何が違うのでしょうか?
オンライン会議とはインターネットなどのオンライン環境で遠隔地と音声や映像を利用してコミュニケーションをはかる仕組みのことを指します。利用するデバイスやツールによって「テレビ会議」「ビデオ会議」「Web会議」などと呼ばれます。Web会議はオンライン会議の1つで、PCやタブレットなどをデバイスとしてオンライン会議ツールを介してコミュニケーションをはかります。
Web会議のPCを拡張した場合とTeams RoomsやZoom Roomsを使用した場合とでは何が違うのでしょうか?
大きな違いは利用する「アプリ」「ライセンス」「PC」が異なることです。Web会議のPCを拡張した場合に利用するアプリとライセンスはユーザー専用のもので、Roomsで使用するアプリとライセンスとは異なります。対象が個人かデバイス(会議室)かで分かれるため、利用できる機能や規約なども異なります。また使用されるPCもRoomsで採用されるPCは通常業務で利用される汎用OS搭載のものとは異なり、組み込みOSを搭載した専用のPCとなります。詳細はこちらをご参照ください。