DCT [読み方:でぃー・しー・てぃー]
Discrete Cosine Transformを表し、日本語では離散コサイン変換という。時間領域のメディア信号標本を複数(例えば8x8=64)個集めてブロックとし、これを同じ個数(今の例では8x8=64個)の周波数成分ブロックに変換するディジタル信号処理である。メディア信号が画像や音声のように低い周波数にエネルギーが集中する性質を持てば、周波数領域では少数の周波数成分で元の時間領域信号をほぼ再現でき、効率よく処理できることから、画像符号化標準、音声符号化標準の重要な構成要素となっている。