4:4:4 [読み方:よん・よん・よん]
全ての色は3原色(赤、緑、青)を混ぜ合わせて作ることができる。これによりカラー画像はR、G、Bの3成分で表現される。コンピュータで作成されるグラフィックスではR、G、Bそのままの成分が用いられるのに対し、テレビ映像では視覚特性を利用してより少ない帯域で送るため、輝度信号Y(R、G 、B各々に係数をかけて生成)と二つの色差成分Cb(B-Yから生成)、Cr(R-Yから生成)に変換して処理する。カラー画像を表すR、G、BあるいはY、Cb、Crの各々を同一の解像度で表現した信号は4:4:4と呼ばれる。アナログ信号からディジタル信号に変換する際、標本化周波数を4で表したとき、3成分ともこの標本化周波数が適用されることを意味する。各標本が8ビット精度の場合、1画素は24ビットの情報量を持つ。
これに対し4:2:2は、主にY、Cb、Crのテレビジョン信号に適用され、色差成分では輝度成分に比べ半分の標本化周波数を用いる。色差信号に対しては目の解像度が低い性質を利用する。この場合1画素は16ビットの情報量となる。4:2:2はテレビスタジオ内の映像伝送や録画に使用される。
また4:2:0は、テレビ放送、DVD録画など一般消費者向けの用途に用いられる信号で、4:2:2が色差信号の解像度を水平方向に半減したのに対し、垂直方向にも半減する。従って1画素は12ビットの情報量となる。