720p [読み方:ななひゃくにじゅー・ぴー]
画素数が水平1280 x垂直720、アスペクト比が16対9で、走査方式がプログレッシブ(順次走査)、毎秒フレーム数が25あるいは30とその倍数の映像規格をいう。電波法施行規則では「高精細度テレビジョン放送」の範疇に入っている。
720p方式最大の特徴は順次走査による映像の撮像と表示にあり、被写体が細かい絵柄であっても滑らかな動きが再現できるうえ、飛び越し走査(インタレース)の場合に比べ映像信号処理が簡単になる。また画素のアスペクト比が1:1である点も信号処理に好都合である。因みにコンピュータの世界では専ら順次走査、1:1の画素アスペクト比が用いられる。
圧縮符号化する前の映像信号速度は、1080i(毎秒フレーム数30=毎秒フィールド数60)では746Mbps、720p(毎秒フレーム数60)では663Mbpsで、ほぼ同じである。
テレビ会議装置では、被写体の動きが小さいことから毎秒30フレームの720p方式が使われている。