BT.709 [読み方:びーてぃー・ななまるきゅう]
HDTV放送方式の映像信号を規定する勧告ITU-R BT.709のこと。
標題はParameter values for the HDTV standards for production and international programme exchange(番組制作ならびに国際番組交換に用いるHDTV標準のパラメータ値)で最新版は2015年6月改訂の第6版、初版は1990年に制定された。
信号形式は毎秒像数と走査形式の組み合わせで、60P*、30P*、30PsF*、60I*、50P、25P、25PsF、50I、24P*、24PsF*(* /1.001を含む)が定義されている。ここで、数字が毎秒像数を、それに続く記号が走査形式を示し、PはProgressive、IはInterlace、PsFはProgressive Segmented Frameを示す。PsFでは原信号はProgressiveであるが伝送に際して二つのフィールドに分け、Interlaceの形をとる。真正のInterlaceと違い、PsF信号をInterlace表示しても時間解像度はもとのフレーム周波数のままである。
光電変換特性はBT.601と同一のガンマ=0.45で、3原色(色域)もほぼBT.601と同様、基準白色は同一である。映像形式はアスペクト比16:9、水平画素数1920、垂直画素数1080、ビット精度8ビットあるいは10ビット、が万国共通である。
BT.709はその他、映像信号のディジタル表現、対応するアナログテレビ波形を定めている。
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