H.245 [読み方:えいち・にーよんご]
呼接続の確立後、端末間の通信に関する方式やプロトコルのネゴシエーションを行う手順を定めたITU-T勧告。具体的には、マスタ・スレーブ関係の決定、端末能力交換、論理チャネル開設・閉鎖、制御コマンドの転送、表示情報の転送、ユーザからの入力情報転送などの手順が定められている。H.245メッセージの転送は、誤りのないチャネルで行うことが前提になっていて、H.323システムではTCPが用いられる。
H.245はパケット多重を用いるオーディオビジュアル通信システムに共通に使えるように設計され、IP網利用H.323システムの他にアナログ電話網利用H.324システム、移動通信網利用のH.324/Mシステムでも採用されている。
H.323システムでは、H.225.0 CSによる呼接続の際、呼制御メッセージの中にH.245チャネル確立のための宛先アドレスとポート番号が記入され、端末はそこに向けてH.245通信制御メッセージを送る。
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