PAL [読み方:ぱる]
Phase Alternation by Lineを表す。主にヨーロッパ、アフリカ、南米、アジア諸国で使用されていたアナログのカラーテレビジョン方式。2種類の色情報を送る副搬送波の片側がライン毎に位相を反転することに特徴があり、方式名の由来になっている。色再現が伝送歪みやゴーストの影響を受けにくい。
走査線625本で、毎秒フレーム数25、2:1インタレースのため毎秒フィールド数は50、画面のアスペクト比(縦に対する横の比)は4:3である。北米や日本のNTSCに解像度で勝り、フレーム数で劣る。
なお、正確にはPALはカラー情報の伝送方式で、625本の走査線数など走査方式とは独立であるが、わずかの例外を除き両方式は結びついている。