RTCP[読み方:あーるてぃーしーぴー]
Real-time Transport Control Protocol
RTPパケットによる情報転送を制御するためのプロトコルで、RTCPパケットの形で送られて、RTPパケットのデータ転送を補助する役割を果たす。日本語ではリアルタイム・データ転送制御プロトコルと表記される。RTCPはRTP同様、RFC 3550 (STD0064、2003年7月発行)で規定される。
制御の中にはRTPパケットのフロー制御や送受信端末間でのクロック同期などがある。またRTCPはRTPストリームの送受信機間でC&I (Control and Indication)信号を送る手段としても使われる。
片方向のRTPストリーム転送に対し、RTCPによる制御は両方向に必要である。例えばフロー制御情報(転送パケット損失が大きくなったことの通知など)はRTPストリームの受信側から送信側に送られるが、RTPタイムスタンプとNTP (Network Time Protocol)で得られる基準時刻の対応関係情報やストリーム発生源の識別情報などはRTPストリームの送信側から受信側に送られる。
RTCPパケットのポート番号は、対となるRTPパケットのポート番号(偶数)に1を加えた奇数となる。