サブネットマスク
Subnet Mask
TCP/IPプロトコルで接続された端末のネットワークをいくつかのサブネットに区切るため、コンピュータなどの端末に割り当てるIPアドレスの範囲を限定するマスクのことをいう。一般にIPアドレスは、ネットワークを識別するためのアドレスと端末を識別するためのアドレスから構成される。端末識別のアドレス上位を特定の値に設定することにより、ネットワーク部分を広げることができる。このためのマスクがサブネットマスクと呼ばれる。
例えば、IPv4アドレス32ビットの内、上位24ビットの特定の値(10進数表示で192.168.1.X、2進数表示で11000000.10101000.00000001.xxxxxxxx)がある会社のA部に割り当てられたとし、端末部分アドレスの上位1ビットが0の場合をK課に(端末アドレスは10進数で0〜127)、1の場合をL課に(端末アドレスは10進数で128〜255)割り当てると、A部のネットワークを課によって二つのサブネットに分けたことになる。ネットワーク部分が上位24ビットから25ビットに拡大し、端末部分は8ビットから7ビットに縮小したのと等価である。この拡大したネットワーク部分の区切りを示すのがサブネットマスクの役割で、今の例では2進数で11111111.11111111.11111111.10000000(10進数では255.255.255.127)と表記される。
すなわち受け取ったIPアドレスのサブネットマスクが1の部分がネットワークアドレスで、0の部分が端末アドレスと判断できる。