VDSL [読み方:う゛ぃでぃーえすえる]
Very high-bit-rate Digital Subscriber Lineを表す。既存のアナログ電話回線(メタルケーブル)を利用し、専用のモデム経由で高速なデータ伝送を可能にしたディジタル技術(xDSL、xにはA/H/S/SH/Vなどが入る)の一つである。
ADSLと同じく、データ伝送の向き(ユーザーから見て送信の「上り」と受信の「下り」)による速度が非対称(下りのほうが高速)である。xDSLでは電話回線で利用し得るアナログ周波数帯域のうち、0〜4kHzの電話信号帯域より上をデータ信号の伝送に用い、その下部帯域を上りデータに上部帯域を下りデータの伝送に用いる。
伝送速度の理論値は下り50Mbps前後、上り30Mbps前後となり、一般にADSLよりも高速で、メリットはイーサーネットケーブルなどを新たに引き回すことなく、既存の電話回線を使って高速データ通信が可能である点で、デメリットは伝送可能な距離が1km前後で、高速になるほど伝送可能距離が短くなることである。このため、ビル内をVDSL、ビル間を光ファイバによる通信とする使い方もされる。
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