英語ではArithmetic Codingと表記する。可変長符号化の一種である。ハフマン符号化が事象(アルファベット)の出現頻度を固定して符号生成するのに対し、算術符号化は、送るべきアルファベットの出現頻度にダイナミックに対応し符号を作成する。このためメッセージが持つ理論的情報量に近い符号を生成できる。
算術符号化は、多くの情報処理を必要とするので、近年プロセッサが強力になって実用的となった技術である。最新の静止画符号化標準JPEG 2000、動画符号化標準H.265/HEVCでも使われている。