ATM[読み方:えーてぃーえむ]
Asynchronous Transfer Mode
直訳すると「非同期転送モード」で、非同期転送とは情報をパケット化して随時に送ることを意味する。データ、音声など異なる種類の情報をすべてセルと呼ばれる53バイトの固定長パケットに分割して伝送する方式で、ATMスイッチと呼ばれる交換機によって宛て先を振り分ける。短い固定長パケットを用いることによりハードウェアによる高速処理が可能になる。
ATMはもともとデータ、音声、動画などのさまざまな情報を一つのネットワークで扱えるようにするため開発されたWAN向けの通信技術で、B-ISDNの中核をなす。国際標準化機関ITU-Tや業界団体ATM Forumで開発・標準化が行なわれた。光ファイバなどによる高速伝送を有効に活用するのに用いられる。