S-Video端子[読み方:えす・びでお・たんし]
S端子
SはSeparateを表し、NTSCビデオ信号がベースバンドの輝度信号Yと3.58MHz副搬送波を直交変調して得られるC信号が2本の線に分離して接続される丸型4ピン端子(ミニDINコネクタ)である。S-VHS(こちらのSはSuperを表し、VHSの高性能版)と共に登場した。
ビデオデッキは輝度信号と色信号を分離して記録しているため、それをわざわざ合成して出力しディスプレイでY/C分離する不具合を回避するために設けられた。
特に高解像度となるS-VHSでは、コンポジット映像信号をテレビに映すだけでもY/C分離に伴う色信号のドット妨害が生じるため、S端子は画像の品位が低下することを抑えるための重要な対策の一つでもある。なお、S端子により解像度そのものが向上するわけではない。
VTR間でダビングを繰り返すと画質が低下するが、YとCを分離して扱うことはその点に関しての有効性が高い。
S端子の規格は、JEITA(Japan Electronics and Information Technology Industries Association、電子情報技術産業協会)のCP-1211Aであったが、この文書は2006年3月廃棄の扱いになっている。
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