MCU入門 第1回
MCUで何ができるの?- 2.利用手順を簡単にして、運用工数をへらす
2010年3月掲載
MCU入門 第1回 MCUで何ができるの? 目次
- つながる相手をふやして、利用機会をふやす
- 利用手順を簡単にして、運用工数をへらす
- テレビ会議内容を2次利用する
- 多地点会議を行うには、何がいるの?
【効果2】
MCUは利用手順を簡単にして、運用工数をへらす
テレビ会議は人が参加する会議ですので、会議の事前調整をする人件費がコストとして隠れています。
MCUを使うことで事前調整にかかる時間・コストを抑えることができます。
では、MCUを使うと何がどう便利になり、コストを抑えることができるのでしょうか?
MCU(多地点)会議の事前準備から会議後までの流れを以下に簡単にご説明します。
MCU会議を行うためには・・・
- 会議参加者のスケジュール確認・予約
- MCUのリソースを予約する
- 会議室を予約する
- グループウェアとの連携(Outlookなど)
会議前:MCU予約サーバーを使って
- MCUのリソースから予約(Outlook連携:会議室予約)
- 予約確認メールの送信
- 開始時間にMCUから自動的にテレビ会議端末に接続
- 登録済会議の自動予約(定例会議など決まった会議)
会議前:予約サーバーがないと・・・
- 会議時間になったら親拠点が各拠点にそれぞれ接続、または子拠点が親拠点に接続
⇒会議開催するまでに時間がかかる - MCUのリソースと人の予約がワンステップでできない
⇒会議予約に手間がかかる - 特定の時間にアクセスが集中すると、MCUのリソースが不足し会議開催できない可能性あり
⇒ピーク性能を上げることでリソース不足は解決するが、お金がかかる
会議中:モニタリング
- 各拠点(会議室)の接続確認
– 通信 : 接続している拠点、していない拠点の目視
– 音声 : to / from MCUの音声プロトコルのOK / NG目視
– 映像 : to / from MCUの映像プロトコルのOK / NG目視
会議後:ログ・課金: パケットロス有無の確認 - トラブルの有無確認、通信が切断された場合の再接続作業(テレビ会議端末自体のトラブルは除く)
会議後:ログ・課金
- ログ情報の解析
– 接続情報(いつ、誰が、どれぐらいMCUに接続したか):端末の増強、削減のための定量情報
– エラー情報の収集(異常切断など):ネットワーク改善のための定量情報
- ログ情報の書き出し(csvなど)とレポート作成
- 課金計算の省力化
– 例えば各部の端末が月にトータルで何時間MCUに接続したかを、総務部の人がログサーバーから読み込みます。
そのデータを元に、総務部から各部に時間に応じたMCU利用料を請求することができます。