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RESOLUTION Vol.01
オンライン面接雑記 新卒採用面接にオンライン会議を使ってみた振り返り

オンライン面接雑記

新卒採用面接にオンライン会議を使ってみた振り返り

 
2021年6月
新卒採用面接にオンライン会議を使ってみた振り返り

オンライン面接は、オンラインコミュニケーションツールを利用した面接方法です。自宅から面接に参加できるなどメリットもあり、新型コロナウイルス対策をきっかけに広く導入されるようになりました。
弊社でも、2021年度新卒採用の面接をオンラインで実施しました。
ここでは当時を振り返りながら、オンライン面接を実施した側として取り組んだことや気づいたことを共有したいと思います。
まず、オンライン面接をやってみて感じたのは、実施するためのベース作りの大切さです。弊社では、主に2つの面からベース作りに取り組みました。

 ツール 
  • 面接に使うツール選び
  • ツールの使い方
 ルール 
  • 進行にあたっての面接者との決まりごと

ツール編

●面接に使うツール選び

弊社のセキュリティポリシーに則り選定しました。フリーの会議ツールは禁止されているため、取り扱いサービスの中から面接者がゲストユーザーとして参加しやすいものを選びました。

「参加しやすい」3つの基準

  • ① アプリダウンロードやアカウント作成が不要
  • ② PC用・モバイル用 Webブラウザから参加可能
  • ③ 操作が簡単

あわせて、専用の接続手順書と特定のWebブラウザで想定される設定トラブル用の確認手順書を用意したほか、接続がうまくいかなかった場合の問い合わせ窓口を案内するなど、面接者へのフォローに努めました。

●ツールの使い方

オンライン面接ならではの工夫が必要な部分です。ツールの使い方や特長を把握しておくことで、面接の進行がスムーズになります。

①カメラ画角
対面できない分、画面越しでもお互いの雰囲気を掴みやすくするため、カメラの画角には気を配りました。
面接に参加する人数などから、弊社面接官は専用機からグループで接続しました。面接官がそれぞれ接続して分割映像が小さくなったり、発言時に話者映像が切り替わったりすると面接に集中できないと考えたためです。
また、面接者がPC・モバイル端末のどちらからでも面接官の顔を見やすくなるよう、社内検証をして面接官全員がバストアップショットで映る画角と、座席配置を確認して臨みました。

②セキュリティ対策
セキュリティ強化と他の面接者が間違えて接続してしまうことがないよう、面接ごとのパスコード設定と、面接中の会議ロックを徹底しました。ワンタイム会議室を活用するとさらなるセキュリティ強化が期待できます。
弊社の場合、予め会議URLやパスコードを決めてから各面接者に案内していたので、設定の変更忘れは許されません。スケジューラーを活用し、会議情報変更を徹底しました。

ルール編

●面接中のマイクのオン・オフ

グループ面接の場合、環境によってハウリングが起こる可能性もあるので、面接者との「面接中は、発言時のみマイクオン」ルールの共有を徹底しました。
反対に個人面接の場合は、ふとした時に素の部分がうかがえる発言もあり、常時マイクオンの方が向いていると感じました。
いずれの場合も面接官側は常時マイクオンにして、リアクションや面接官同士の雰囲気が面接者に伝わるよう努めました。

●接続のタイミング

工夫が必要だったと感じたのが、接続のタイミングでした。
「面接の10分前から接続可」としていましたが、面接者たちの接続タイミングはバラバラ。面接時間前につながることがほどんどでしたが、開始時刻ぴったりにつながるケースもありました。
よほどのトラブルがない限り、5分あれば音声・映像のチェックは充分可能です。時刻を指定した方が、面接者は接続するタイミングに、面接官は相手がなかなか接続してこないことに悩まずに済むと思いました。

その他 番外編

ツール面・ルール面以外で取り組んだことをご紹介します。

●面接者との会話の機会を少しでも多く!

採用活動中、面接官から「オンラインだからなのか、人物像がつかみにくい」という意見がありました。
これは、オンラインで採用活動をした面接官たちが苦慮した点であり、対面面接にはかなわない部分ではないかと思います。
弊社でも、面接者のことを多角的に見れるよう質問を工夫(質問数を増やしたり、定型質問の他に素の部分を引き出せそうな質問をするなど)しました。

●接続手順に面接者へのチェック項目を含めてみる

当時、とある募集部門から「業務上、取扱説明書をきちんと読める人がきてくれると嬉しい」というリクエストがありました。
そこで接続手順書に「名前はひらがなで入力」する指示を含め、当該部門の1次選考のチェック項目に加えました。
参考程度の位置づけなので、この一面だけで面接者の合否を判断することはありませんが、募集部門や職種によっては、こういった形で面接者の素質をチェックできるのもオンライン面接ならではだと思いました。

さいごに

オンライン面接は、実施するために必要なベースが整っていれば面接者・面接官の両者にとって利便性の高い選考方法になります。はじめての取り組みということもあり、オンライン会議の専門会社としての知見が活かせたことも試行錯誤することもありましたが、オンライン面接をやって良かったというのが結論です。
特に2021年度採用の場合、新型コロナウイルスを理由に採用活動を止めずに済んだことは、会社としても大きなメリットでした。
今年度もオンラインでの採用活動は継続するので、昨年度の経験を活かし且つ、新たな発見があればノウハウとして蓄積し、お客様から同様のご相談があった際に、お応えしていきたいと思います。