RESOLUTION Vol.03
ニューノーマル時代の新たな課題 オンライン会議で生産性を上げるカギは「音」にあり!
ニューノーマル時代の新たな課題
オンライン会議で生産性を上げるカギは「音」にあり!
日本の「ニューノーマル」の代表格とも言える、オンライン(リモートワーク)とオフライン(オフィスワーク)を組み合わせたハイブリッド型のワークスタイル。現在では、働き方の選択肢のひとつとして広がりを見せています。
そして、働き方とともに、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションスタイルも変化したことで、企業の抱える課題も変わりつつあります。
コロナ禍では、「いかに自社のコミュニケーション環境をオンライン、もしくはハイブリッド対応させるか」が主な課題でしたが、各社でオンライン会議ツールの導入が進んだ現在、「どのようにして利用中のツールを使いやすくするか」などオンライン会議運用効率化のための環境整備に移行し始めています。
弊社がお客様とお話しする中で、特に関心が高まっていると感じているのが、「音」です。ハイブリッドワークが浸透し始めてから、音声機器に関するご相談やお問い合わせが増えています。
なぜ今「音」が気になるのか
今までの遠隔コミュニケーションにおいて、ユーザーは映像品質に着目する傾向にありました。
しかし、【グラフA】のオンライン会議中の映像オン・オフの使い分け状況を見ると、「常時オン」が上位を占める一方で、社外との会議では「常時オフ」の企業がほとんどです。リモートワークをはじめ社外との接続が浸透し、セキュリティやプライバシー保護の観点から、オンライン会議中は映像オフをルールづけている企業が一定数あることがうかがえます。
このように、会議によっては情報が音声のみとなる場合もあるため、「音」の重要度がより大きなものになっています。
では、実際のオンライン会議においてどのような機器が使用されているかというと、【グラフB】のように、会社・自宅ともに「ノートPC内蔵」が7割を占める驚きの結果となりました。
「ハウリングが起こったり、全員の声を拾いきれないことがあるので、マイクの設置を検討したい」
「今利用している機器の音声品質が安定しない」
「会議時の音声をクリアにしたいので、会議形式に合うマイクを紹介してほしい」
実際に弊社のお客様から寄せられたご相談の一部です。
お話を聞いてみると、いずれもハイブリッドワークが本格化したものの、リモート環境向けの機器構成のまま社内から複数人で会議参加していたり、導入した音声機器のスペックが足りていなかったり、会議室環境と相性の悪い機器を利用していたことが原因で問題が起きているようでした。
オンライン会議をするにも、どこでどのような会議をするのかで、適している機器は異なります。ほとんどのオンライン会議では、アプリ側でもエコーを取り除く処理がされていますが、アプリのエコーキャンセラー頼みの機器構成では、機能面・性能面に限界があります。対面のみで完結する会議が減少し、参加者の中にリモートワーカーがいるなど、コロナ禍前後で会議室の使われ方は大きく変化しています。オンライン会議環境の変化に対応しきれないまま、オンライン会議ツールを使い続ければ、会議中に音声トラブルが起こり、上述のような要望があがるのも頷けます。
今後もハイブリッドワークが継続されることを見据えるなら、コロナ禍を乗り切るための間に合わせ状態から脱し、会議運用の効率化や生産性向上につながる会議環境構築に取り組むことは企業にとって重要な課題となります。
実際、USB対応の音声機器を導入したり、シーリングマイクなど高度な音響テクノロジーを搭載した機器を導入して、現在のオンライン会議プラットフォームに適した会議室を構築するなど、会議環境の最適化に取り組んでいる企業は増えています。
生産性が上がるオンライン会議のデザインを
弊社では、お客様にオンライン会議の音響設備についてお話する際に「聞こえる」と「聞き取りやすい」ではもつ意味が異なることをお伝えしています。
会議には、議論をするために集まっているといえます。「聞こえれば良い」「なんとなく相手の言わんとしていることが酌めれば良い」という状況では、コミュニケーションロスや、会議の進行・生産性の低下、会議後の疲労感などにもつながり、会議をする意味も薄まってしまいます。クリアな音声でのやり取りができないと、議論に集中することは困難です。
【グラフC】の認識課題からも、ユーザー自身がオンライン会議で意思の疎通を図ることにおいて、自分の声が相手にしっかり届くことの重要性に気づきはじめていることがわかります。
弊社は、オンライン会議や音声機器に関する知識やノウハウを柔軟に組み合わせながら、お客様のオンライン会議環境を、求める品質に近づけるお手伝いをいたします。
今後も「音」だけでなく、リモート・オフィスを問わずストレスのないコミュニケーション環境や、スムーズな運用への需要は高まることが予想されます。働き方やコミュニケーションがハイブリッド化し、オンライン会議環境の運用効率の重要性が増している今だからこそ、一緒に会議室の在り方を見直してみませんか?