RESOLUTION Vol.05
Teams Rooms導入事例 適切なマイクとデバイス選択で会議室の問題を解決
現地調査と持ち込みデモで安心導入
適切なマイクとデバイス選択で会議室の問題を解決
ある企業からご相談をうけました。リモートワーク導入を機に使い始めたMicrosoft Teamsをオフィスの会議室から複数人で利用できるようにUSB対応のカメラとマイクスピーカーを用意したところ、社長から「自宅から会議に参加したら、会議室側の音と映像がひどかった」と言われ解決したいとのことでした。
現地調査で複合的な原因が発覚
早速訪問して会議室の調査を行い、お話を伺ったところ、次のような問題点が見つかりました。
- 感染症対策のために設置したアクリルパーテーションがマイクスピーカーの集音を妨げている
- 会議中は換気のため窓を空けているため、外部のノイズが大きく、声が聞こえないことがある
- 用意したUSBカメラでは参加者全員の反応が分からない
- 会議中のトラブルが多く、対応する担当者の負荷が大きい
感染症対策に考慮しながら、誰もが簡単にオンライン会議が利用できるようにするための改善策が必要でした。
まず、1と2の解決には音響ソリューションの導入が最適です。ノイズ除去には、ソフトウェア型オーディオプロセッサーが効果を発揮しそうです。マイクは、タッチレスで利用できる天吊り型とバー型が候補に挙がりました。どちらもテーブルに配置することなく音声を集音するので、パーテーションの影響を受けません。
3と4については、根本からの改善が必要です。会議用PCに毎回カメラとマイクスピーカーを接続するのではなく、Teams Roomsを常設します。Teams Roomsの操作はタッチパネルから誰でも簡単にできるほか、会議中は参加者に合わせてレイアウトを自動調整する機能があります。そのうえ、1と2を解決する音響ソリューションと連携でき、ソフトウェア型オーディオプロセッサーを本体にインストール可能です。
早速お客様にTeams Roomsと音響ソリューションを提案し、モデルルームでご覧いただくことにしました。
しかし、「実際に使う場所で検証しないと意味がないのでは」とごもっともな意見をいただき、持ち込みデモを実施することになりました。
持ち込みデモで得られた納得感と新たな発見
当日は会議室をお借りして、導入環境に近い状態を再現しました。天吊りマイクはスタンドを使って実際に設置した時と同じ位置に、バー型マイクはモニターの下に配置しました。リモート環境を模して隣の部屋にPCを用意し、会議室と接続しました。
マイクを設置した会議室でTeams Roomsの操作を体感いただき、「これなら問題なく使えそうだ」と納得いただきました。続いて、PC側から映像と音声を確認します。会議室から発言すると発言者が自動で大きく表示され、ノートPCでも表情まではっきりとわかります。
また、バー型マイクでも会議参加全員の声を十分拾えることがわかりました。天吊りマイクの方が集音範囲が広いのですが、バー型の方が設置工事が不要で手軽に導入できます。これは嬉しい誤算でした。
オーディオプロセッサーも期待通りに外からのノイズをカットし、以前と比べて格段に発言が聞き取りやすくなることが確認できました。
さらに、今まではテーブル上のマイクスピーカーから音声を拡声していましたが、今回はモニター下にスピーカーを置いたところ、「相手の姿が見える方向から声がすると、こんなに臨場感が増すとは!」といった新しい発見もありました。
持ち込みデモの良いところは、導入担当者だけではなく、ユーザーからも率直な意見が伺えることです。社長に体験いただいたこともあり、Teams Roomsと音響ソリューションの導入がその場で決定しました。
会議室の音の問題は、プロにご相談を
今回の件では、現地調査とユーザーやご担当者へのヒアリングが非常に重要なことをあらためて実感しました。
お客様が認識している問題だけではなく、隠れた問題点が解明でき、運用担当者の負荷の軽減も実現できた良い事例となりました。
オンライン会議でお困りのことがありましたら、まずはお気軽に弊社までご相談ください。