RESOLUTION Vol.03
会議室に合ったマイクを選ぶポイントは?
会議室に合ったマイクを選ぶポイントは?
オンライン会議などの遠隔コミュニケーションを行う上で、マイクはなくてはならない機材のひとつです。マイクにはさまざまな種類がありますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで活用することが大切です。
第2回オンライン会議ラボでは、オンライン会議で使用するマイクの種類と特徴を解説するとともに、規模や用途が異なる会議室に合ったマイク選びのポイントをご紹介します。
会議室環境と用途に合わせて選ぶ
オンライン会議を行う際は、会議室環境や用途に合ったマイクを正しく選ぶことで、マイク本来が持っているパフォーマンスを十分に発揮することができます。逆に環境や用途に合っていないマイクを使用すると、集音が十分にできないため発言者の声が聞き取れないなど会議参加者は大きなストレスを感じ、結果会議自体の質が下がってしまいます。マイクは種類によってそれぞれ特徴があります。最適なマイクを選択して快適な会議環境を構築しましょう。
マイクの種類と特徴。それぞれのメリット・デメリットは
それではマイクの種類とその特徴について解説していきます。
バウンダリーマイク:
オンライン会議で広く導入されているマイクです。ほとんどが無指向性で、集音範囲内であれば、話者はマイク位置を特に気にする必要はありません。テーブルの上に置いて使用するため、集音範囲内の発言者以外の話し声や、紙をめくる音など余計な音も拾ってしまう点がデメリットです。
ハンドマイク:
教室やセミナールームによく導入されるマイクです。集音範囲が狭い指向性マイクが話者の声をクリアに集音するので、講義やセミナーでの利用に向いています。固定されていないので、移動しながら使用できる点がメリットです。話者が手に持ち利用する特性上、会議用マイクとしては複数人数での利用には不向きです。
グースネックマイク:
話者1人1人の声をピンポイントに集音します。テーブルの上に置いて利用し、話者はマイクを持つ必要がないため役員会議室などに適しています。固定されたレイアウトの会議室向きなので、レイアウト変更が頻繁にある会議室での利用には不向きです。また会議参加人数(席数)分のマイクを用意する必要があるためコストがかかります。
シーリングマイク:
最近注目を集めているマイクの1つです。天井据え付けなのでテーブルを広く使え、紙をめくる音などテーブル回りの余計な音を拾いにくいのが特徴です。ケーブルレスで視覚的にもすっきりとした印象の会議室構築が可能です。ただし、設置時に集音範囲を細かく設定する必要があり、会議レイアウトが変わると、都度集音範囲の設定をし直すことになるため、レイアウト変更を頻繁に行う会議室には不向きです。
無指向性 | 指向性 | アレイマイクロフォン | ||
---|---|---|---|---|
タイプ | バウンダリーマイク |
ハンドマイク |
グースネックマイク |
シーリングマイク |
利用シーン |
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※パーテーションなど感染予防対策を行っている会議室にも有効 |
メリット |
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デメリット |
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有線マイクと無線マイクについて
会議室に設置するマイクは有線タイプと無線タイプのどちらを選ぶべきか、悩む方も多いと思います。
「ケーブルが邪魔になるし、無線マイクを選べば間違いないだろう」と無線マイクを選択される方もいらっしゃるのではないでしょうか。ケーブルや配線が不要など、無線マイクの方が優れた点が多いように見えますが、実は下の表のように有線マイクと無線マイクのどちらにもメリット・デメリットはあります。
有線マイク | 無線マイク | |
---|---|---|
メリット |
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デメリット |
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有線、無線のそれぞれのメリット・デメリットを理解し、マイクを設置する会議室や教室の規模、使い方、そして会議室の構造といった環境も考慮した上で、有線、無線どちらのマイクが適しているのか十分検討し、機器選定を行いましょう。
よりよい音声での快適なオンライン会議は、マイクの性能だけでなく、参加者自身がオンライン会議マナーに気を付けることで実現します。
値段やスペックだけで選ぶのではなく、会議シーンや会議室運用を考え、それぞれに合ったマイク選定することが何より重要です。
オンライン会議ラボ第3回では、会議室に合わせたカメラの選びのポイントを紹介しています。こちらも是非参考にしてください。
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